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 情報通信研究機構(NICT)と日立国際電気、アイ・エス・ビーは2013年1月23日、テレビ放送用周波数帯(470M~710MHz)におけるホワイトスペースを利用する中長距離地域無線(Wireless Regional Area Network)の国際標準である「IEEE 802.22」規格に準拠した「基地局装置」および「加入者局装置」の開発と実証実験に成功したと発表した。

 ホワイトスペースにおける地域無線システム規格(IEEE Std. 802.22-2011)に準拠した無線機は、「欧米各国の規制および規格が制定した機能の制限が高く、開発例がこれまでなかった」(NICT)という。今回、日立国際電気が開発したIEEE 802.22準拠の物理層(PHY)を含む基地局装置と加入者局装置に、NICTが開発したIEEE 802.22準拠のMAC層ソフトウエアと干渉回避用ソフトウエア、IP通信用ソフトウエアを実装した。これらの装置を、一次利用者と二次利用者の干渉を計算し利用可能な周波数を通信機に知らせる「ホワイトスペースデータベース」(アイ・エス・ビーが提供)に接続し、470M~710MHzにおいて一次利用者に影響を与えない周波数が自動的に選択され、IPを用いて無線通信を行うことができることを実証した。

 IEEE 802.22標準化のメンバーであるNICTと日立国際電気、アイ・エス・ビーは、引き続き当該技術のさらなる拡張を想定して国際標準化活動を推進する。さらにホワイトスペース無線通信システムの業界標準規格/相互認証を行うホワイトスペースアライアンスと協調し、商用化に向けた無線機開発を積極的に進める。NICTと日立国際電気、アイ・エス・ビーは、今回のシステムの実証試験の詳細について、「Super Wi-Fi Summit」(2013年1月30日~2月1日に米マイアミで開催)で発表を予定する。

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