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写真1●KDDIの田中孝司社長
写真1●KDDIの田中孝司社長
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写真2●モバイルの通信料収入が前年同期比でも反転
写真2●モバイルの通信料収入が前年同期比でも反転
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 KDDIは2013年1月28日、2012年度第3四半期の連結決算を発表した。売上高は上期(2012年4月1日~12月31日)の合計で対前年同期比2.5%増の2兆7106億円、営業利益は同3%増の3956億円の増収増益となった。第3四半期単独で見ると、前年同期比40%増の大幅増益となる。

 今回の決算内容について、同社の田中孝司社長(写真1)は、「大幅増益は、通信料収入が今期増益に転換したことと(旧800MHz帯に関する)周波数再編コストが解消したことが寄与した。特に通信料収入の増益転換は非常にうれしい結果で、来期以降の成長のドライバーになる」と強調した。

 今回の好調な決算内容を受けて、同社は2012年度の業績予想を上方修正した。上方修正後の売上高予想は500億円プラスの3兆6300億円、営業利益予想は同50億円プラスの5050億円となる。

モバイルの通信料収入が前年同期比でも反転に

 今回の決算のポイントとした通信料収入の増収転換については、モバイル側の通信料収入が増収に転換した影響が大きい。これまでは各種割引きサービスの適用や音声ARPUの低下などによって、モバイル通信料収入は下がる一方だった。第2四半期において、スマートフォンシフトに伴うデータ通信料収入の増加などによって通信料収入が底打ち反転したが、今回の第3四半期で初めて対前年同期比でも通信料収入が反転した(写真2)。固定系においては好調なFTTHが増収幅を拡大しており、モバイルと固定を合わせた通信料収入の合計でも第1四半期から第3四半期の類計で対前年比0.3%増の1兆4476億円と増収に転換している。

 モバイル側のARPUの改善も加速しているとする。第3四半期のau通信ARPUは、前年同期比6%減の4220円。予定通り第4四半期にはARPUが底打ちし、来期からは反転するとした。

 同社が成長戦略として掲げる「3M戦略」についても、最新の進捗状況と効果について説明した。

 FTTHおよびケーブルテレビなど指定の固定通信サービスと組み合わせて利用することでauスマートフォンの利用料金を割り引く「auスマートバリュー」は、12月末までにau契約数で285万契約、固定系の契約世帯数で166万に達した。1世帯当たりのau契約数は1.72まで増えている。期初の目標に対する進捗率はそれぞれ90%、110%と高い水準であり、それに伴って、期末の目標をそれぞれ50万プラスの360万契約、同45万プラスの200万と引き上げた。スマートバリューについては、スマホ新規契約の33%、FTTHサービスである「auひかり」の新規契約の48%が契約しており、「それぞれの新規契約に大きく貢献した」(田中社長)と強調した。

 月額390円でダウンロードし放題にするサービスなどで構成する「auスマートパス」については、12月末までに398万契約となった。2013年1月初旬には400万契約を突破したという。なおその他、付加価値ARPU系の契約数については、月額315円で音楽が聴き放題となる「うたパス」の情報だけを開示。12月末時点で16万契約に達したという。

 なお期末にオフロード率50%(トラフィック最繁時である23時台における月間総データ量に対するデータオフロード)という目標については、12月末時点で43%になったという。

[決算資料]