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写真1●Cloud Days Tokyo 2013のセミナーで講演するNTTコミュニケーションズ クラウドサービス部ホスティング&プラットフォーム部門の関洋介部門長(写真:皆木優子)
写真1●Cloud Days Tokyo 2013のセミナーで講演するNTTコミュニケーションズ クラウドサービス部ホスティング&プラットフォーム部門の関洋介部門長(写真:皆木優子)
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 NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は、自社のクラウド基盤を海外の通信事業者などに相手ブランドでOEM提供するビジネスを強化する。2月27~28日に都内で開催中の「Cloud Days Tokyo/ビッグデータEXPO/スマートフォン&タブレット」(主催:日経BP社)のセミナーで、NTTコミュニケーションズ クラウドサービス部ホスティング&プラットフォーム部門の関洋介部門長(写真1)が明らかにした。

 NTTコミュニケーションズは「Bizホスティング Enterprise Cloud」のブランド名で、クラウドサービスの海外展開を急いでいる。2013年3月にはオーストラリア、タイ、マレーシアのデータセンターでもサービスを始め、提供エリアは2012年度中に8カ国9拠点に拡大する計画(ほかは日本、韓国、米国、欧州、シンガポールなど)。ネットワーク仮想化技術の「OpenFlow」を採用(関連記事)していることもあり、海外メディアなどの注目度が高く「アナリストからも高い評価を得ている」(関部門長)。

OpenFlowを使い操作の簡素化と低料金を実現

 ネットワーク仮想化技術を活用する最大のメリットは、LANスイッチの集中制御によるオペレーションの簡素化と、それに伴う料金の低廉化。ただこれだけでは顧客にメリットが伝わりにくい。そこで、様々な工夫を重ねている。その一つが、顧客向けポータルサイト。「ポータル上でサーバーのリソースを制御できるのは当たり前だが、LANの設定やデータセンター間の広域ネットワークもカスタマイズできるようにした」(関部門長)。

 例えばポータルを介して負荷分散装置やファイアウォールの設定を変更できる。「特にファイアウォールはこれまで、直前の急な変更などでトラブルの多い部分でもあったが、即座に対応できるようになった」(同)。データを遠隔地にバックアップする際、データセンター間を結ぶ広域ネットワークの帯域を一時的に拡張することも可能。「例えば通常は10Mビット/秒の契約だが、週1回のフルバックアップの作業時だけ500Mビット/秒に拡張できる。スケジュール設定で自動化にも対応する」(同)。

写真2●クラウド基盤を海外の通信事業者にもOEM提供
写真2●クラウド基盤を海外の通信事業者にもOEM提供
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 こうした高機能のクラウドサービスをグローバルで展開している事業者は珍しい。そのため、「OEMとして提供してもらえないかと相談を受けるケースが増えている。名前は出せないが、ある海外大手の通信事業者から既に受注しており、3月末にも納入する予定」(関部門長)。OEMパートナー向けのポータルやチケットシステムの拡充、課金情報の提供体制なども整備していく(写真2)。

 並行してクラウドサービスの機能強化も進める。まず仮想ネットワーク関連では、ポータルからAPI(Application Programming Interface)を介して既存の各種VPNサービスとデータセンターを自動的に接続できるようにする。企業が社内で使っているIPアドレスを変更せずに、既存システムをデータセンター側に移行できる支援機能も6月をメドに提供する予定だ。このほか、パフォーマンスと可用性を重視したデータベース関連サービス、ビッグデータ対応のデータ分析基盤の提供なども検討しているとした。