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写真1●福島県浪江町中心地のGoogleストリートビュー画像
写真1●福島県浪江町中心地のGoogleストリートビュー画像
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写真2●福島県浪江町の請戸漁港周辺のGoogleストリートビュー画像
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 Google日本法人は2013年3月28日、3月4日から福島県浪江町内で撮影を始めたGoogleストリートビュー画像の公開を始めた。GoogleのWebサイト上で通常の地図・ストリートビューと同様に閲覧できる。

 浪江町は福島第一原発事故の影響で現在も全域で立ち入りが制限され、約2万1000人の全住民が町外へ避難している。Googleは行政当局から許可を得てストリートビュー撮影専用車を走行させ、撮影作業を進めている。今回、その一部の公開が始まった。

 馬場有町長はストリートビュー公開に当たってGoogleブログへの寄稿の形で、撮影された街路写真に対するコメントを寄せた。倒壊した建物が一部放置されている浪江町の中心市街地を撮影した画像(写真1Googleへのリンク)について、馬場町長は「ここは浪江町のメインストリートの一つで、町の様々なイベントの会場となります。町一番のイベントである秋の十日市祭は、この600メートルの通りに300以上の露店が並び、2万1000人の町へ3日間で10万人以上が訪れる近隣町村、最大の祭りです」と解説している。

 大津波で甚大な被害を受けた請戸(うけど)漁港周辺を撮影した画像(写真2Googleへのリンク)について、馬場町長は「ここは、太平洋から1キロほどの地域です。左側の奥には請戸小学校が見えます。震災前の請戸漁港には約140艘の漁船があり、500軒ほどの漁師町で賑わっていました。請戸地区は、浪江町の中でも津波被害が甚大な地域ですが、警戒区域のため道路脇にガレキを集めることしかできていません」と解説した。

 馬場町長は「日本も東日本大震災を教訓にしながら復興へ歩み始めています。しかし、浪江町は震災から時が止まったまま、原子力災害のため2年が経過しても応急的な処置しかできません。町の現状をご覧いただき、その重さを感じていただければ幸いです」として、原子力災害のために外部に伝わりにくい現状への理解を訴えた。そして寄稿の最後で「私達は約束します。原子力災害からの復興には、長い年月と多くの人々の協力が必要です。しかし、私達はふるさとを取り戻すことを決して諦めません」と強調している。

[馬場有町長の寄稿「福島県浪江町のストリートビューの公開によせて」]