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写真1●セッション2のパネルディスカッションの様子。右からMIT Media Labの伊藤穣一氏、LINEの森川亮氏、グリーの田中良和氏、Rubyアソシエーションのまつもとゆきひろ氏、GMOインターネットの熊谷正寿氏
写真1●セッション2のパネルディスカッションの様子。右からMIT Media Labの伊藤穣一氏、LINEの森川亮氏、グリーの田中良和氏、Rubyアソシエーションのまつもとゆきひろ氏、GMOインターネットの熊谷正寿氏
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写真2●伊藤穣一氏は「パーミションレスのイノベーション」の例として、MIT Media Labでの研究開発の様子も紹介した
写真2●伊藤穣一氏は「パーミションレスのイノベーション」の例として、MIT Media Labでの研究開発の様子も紹介した
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 2013年4月16日、新経済連盟が主催する「新経済サミット2013」が都内で開催され、午前のセッション1(新経済サミット開催 AndroidやTwitterなどの生みの親たちが語る「破壊的イノベーション」 )に続くセッション2では、日本を代表する起業家やエンジニアが会場に終結した(写真1)。テーマは「日本から破壊的なイノベーションを起こすには?」だった。

 口火を切ったのは、MIT Media Lab所長の伊藤穣一氏。「アフターインターネットの今の時代は、イノベーションコストが大きく下がった。やるべきかを議論するコストが、実行するコストを超えてしまうなら、すぐにやるべきだ」と発言。「答えが分かっているものしかやらないというのであれば、そもそも破壊的ではない」と言い切った。日本人は「ルールが存在しない分散型の“無秩序”な開発が総じて苦手」とも指摘した(写真2)。しかし、ネット時代の開発はこちらが主流になりつつある。

 急成長するLINEの社長である森川亮氏は「当社は事業計画を作らずに動いているし、戦略を発表しない」と、常識には捉われない会社運営を明かした。続けてグリー社長の田中良和氏は「最近は私が1人でグリーの事業を立ち上げたのはウソだろうと、当社に苦情が入るようになった」と言って笑いを誘いつつ、「世の中にイノベーションの実例を出すことが、次のイノベーションを生む最大の貢献になる」と語った。

 一方、Rubyアソシエーション理事長のまつもとゆきひろ氏は、エンジニアを代表してコメント。「私が開発言語Rubyを作って20年が経過した。だがインターネットがこれだけ普及した今なら、たった1年で、世界を変えられるものを生み出せる」として、聴衆にエールを送った。

 「日本にはソフトウエア人材が少ない」という話題になると、まつもと氏は「日本にも優秀なエンジニアはいるが、給料が安い」と言及。これには会場から大きな拍手が巻き起こった。まつもと氏は「エンジニアを大切にしよう」と繰り返し訴えた。新経済連盟の理事でもあるGMOインターネット会長兼社長の熊谷正寿氏も「エンジニアやクリエーターを大切にする社会作り」で、まつもと氏に同調した。

 MIT Media Labの伊藤氏は最後に「日本が誇れる“変な人”を讃える文化」を提唱。これにも会場から拍手が起こった。