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写真1●日本ラグビーフットボール協会の中竹竜二コーチングディレクター
写真1●日本ラグビーフットボール協会の中竹竜二コーチングディレクター
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 「特別な能力を持ち合わせていない普通の人でもポイントをつかみさえすれば、チームのトップとしてうまくチームをマネジメントできる」

 2013年4月26日、東京・神田で開かれた「あなたから変わる『チームマネジメント講座』」(日経情報ストラテジー主催)で、人材開発コンサルタントでもある、日本ラグビーフットボール協会の中竹竜二コーチングディレクターはこう語った(写真1)。

 この講座は、企業などの部門責任者や現場リーダーに加えて、これから責任者やリーダーを目指すビジネスパーソンが対象。中竹氏が講師となり講義だけでなく、演習を交えて受講者も参加しながら、チームマネジメント術とIT活用を学ぶ。

 中竹氏は、早稲田大学ラグビー蹴球部で主将・監督に就任。監督時代には大学選手権2連覇を達成した。強力なリーダーシップの持ち主ゆえの就任かと思いきや「特別な能力を持たないのに、チームのトップを任された」と中竹氏は明かす。講座では、中竹氏自らの経験を踏まえて確立した「普通の人でもできるチームマネジメント術」のポイントが披露された。

 その一つが、リーダーだからといって背伸びしないこと。専門的なスキルに長けた現場担当者は「リーダーなのにこんなことも分からないのか」と不信感を抱きがちだ。しかしその声に応えて専門的なスキルの習得といった行動を取るのは避けるべきだという。「リーダーはこうあるべきという理想像を追い続けていくと、自己矛盾に陥ってチームマネジメントが立ち行かなくなる」(中竹氏)からだ。

 むしろ、「チームの逆境にも通用する、自分なりの一貫したスタイルをリーダーは確立することが重要」と中竹氏は指摘する。そのスタイルを通して周囲を巻き込み、メンバーの力や知恵を借りて、チームで問題を解決していく。「従来のようなピラミッド型の組織では、リーダーが自ら策を出さなければ解決できないが、自分のスタイルを確立してメンバーの力を借りるようにすれば解決も容易だ」(中竹氏)という。

 講座の中で、中竹氏は「逆境になったときに自分らしさを見い出そうとしても難しい。普段から、自分らしさを反映したスタイルを見つけておくことが大切だ」とアドバイス。自分のスタイルを見つける上でのポイントや注意点も披露し、30人ほどの受講者も真剣にポイントや注意点についてメモを取っていた。

講義室を飛び出してのワークショップも実施

 講座の中では、講義内容をその場で実践し深く習得できるように、ワークショップにも多くの時間を割いた。「自分自身のリーダーとしてのスタイルは何か」といった受講者個人への出題のほか、「契約まであと一歩の段階なのに仕事を進めない部下をどう指導していくか」といったチームに分かれてのワークショップも、講座で行われた。

 講座の最後に行われたチームに分かれてのワークショップでは、「1000円を25分で使って、チームワークをいかに高めるか」といった課題が設定された。その日が初対面というメンバー同士が協力して課題の解決策をホワイトボードを使って検討した(写真2)。

 それと並行して、講義室を出てチームワークを高める活動も実施(写真3)。各チームは、宝くじを買う、受講の記念にボールペンを購入する、ビールを買って乾杯をする、ファストフード店でメンバーが一緒に軽い食事をするなど、工夫が光った。

写真2●チームに分かれてのワークショップ
写真2●チームに分かれてのワークショップ
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写真3●講義室を出てチームワークを高める活動をする受講者たち
写真3●講義室を出てチームワークを高める活動をする受講者たち
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 講座が終わった後、受講者からは「スタイルの一貫性が重要だということがとても勉強になった」「理論を教わる講義にとどまらず、ワークショップも多く組み込まれていて忘れられないセミナーになった」といった声が聞かれた。