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写真●5月9日に開催された第15回Morning Pitch
写真●5月9日に開催された第15回Morning Pitch
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 2013年5月9日に行われた第15回「Morning Pitch (モーニングピッチ)」には、過去最高となる約80人が集まった(写真)。同イベントは、毎週木曜日の朝7時、ベンチャー数社がベンチャーキャピタリストなどに向けて事業モデルやサービス概要を発表する催しである。野村證券、トーマツベンチャーサポート、Skyland Venturesが主催し、「次世代ベンチャーの登竜門」をうたう。当初は20名程度の参加者で始まったが、回を追って参加者が増えている。

 今回は、ベンチャー企業4社のほか、クールジャパンを推進する経済産業省の担当者である小田切未来氏(商務情報政策局クリエイティブ産業課クール・ジャパン海外戦略室長補佐)が登壇した。小田切氏は、クールジャパンは「日本企業による挑戦の連鎖を促すこと」が狙いであり、「前例にとらわれず、現場主義を徹底する」というアプローチをしていることを紹介した。具体的な支援活動例として、10月にも設立される支援企業「海外需要開拓支援機構」(仮称)、7月上旬に開催するマッチングイベント、調査費用の補助事業などを紹介した。同氏はまた、「クールジャパンというとファッションやアニメに注目が集まっているが、IT分野を含めて幅広い産業をアピールしたい」とも語った。

 今回登壇した企業4社は、開発者向けにオンライン上のクレジット決済手段(APIとライブラリ)を提供する「WebPay」を運営するfluxflex、オーディオブックに特化した音声関連のプラットフォーム事業を展開するオトバンク、講師と生徒を繋ぐ学習プラットフォームを提供するランゲージクラウド、パノラマ画像によるバーチャルショップ構築サービス「panoplaza」を提供するカディンチェである。

 fluxflexのCEOを務める久保渓氏は、従来のオンライン決済について「組み込みが難解で複雑すぎる」「リスクがあるなかで使っている」「課金が始まるまでに時間がかかる」といった課題を列挙。米国でのオンライン決済の普及状況を示しながら、日本での潜在需要を紹介した。同社のソリューションを使えば「2時間で実装できる」という。

 オトバンク代表取締役の久保田裕也氏は、海外に比べて音楽以外に音のコンテンツが少ない国内の現状を踏まえ、既存コンテンツを音声化して配信するサービスをワンストップで提供するという同社の事業を紹介した。国内の音声コンテンツ事業は、「提供者数の割に利用者数が多い」「ARPU(ユーザーあたりの月間支払額)が2000円程度と高い」「ビジネス利用が多い」といった特徴を述べた。

 ランゲージクラウドの共同CEOを務めるJohn Martyn氏は、同社設立の背景として、英語教育の現場では成績や理解進捗などの管理業務のために8割が費やされ、本来の語学学習には20%程度しか費やされていないという点に着目したと説明した。同サービスは、上智大学でも採用の実績があるが、学校への導入のほか、企業の英語研修など幅広い採用を目指している。現在は一部の限定ユーザーに利用してもらっている段階だが、7月にも一般公開し、年末には同社が運営する「アップセンター」にコンテンツをアップロードできるようにするという。学習コンテンツ作成者が、ここから収益を上げられるようにする。

 カディンチェ代表取締役社長の青木崇行氏は、panoplazaの導入事例や、パノラマ画像と位置情報や3Dプロジェクションマッピング、AR(拡張現実感)を組み合わせようというパートナー企業を紹介。さらに、同サービスを“空間表現技術”であるとして、不動産や飲食店などを対象としたマーケットニーズと、パノラマ動画や3Dモデリングを生かしたいというテクノロジーニーズを追求しているとした。