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写真●EMC DLm1000の外観
写真●EMC DLm1000の外観
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 EMCジャパンは2013年5月15日、IBMメインフレーム向けの仮想テープライブラリー(VTL)装置のエントリー機種「EMC DLm1000」(写真)を発表、同日出荷した。データを格納する外部ストレージとしてバックアップ用NASの「Data Domain」を利用できるので、メインフレームだけでなくオープンシステムのデータバックアップ用途にも利用できる。価格は個別見積もり。

 VTLとは、データバックアップ用のストレージシステムの一つであり、記録メディアとして実際にはハードディスクを用いながら、データバックアップソフトに対しては、あたかもテープライブラリーであるかのように振る舞う。これにより、テープライブラリーと同じ運用を、テープよりも高速なハードディスクで実施できる。主に、メインフレームなどテープを前提としたシステムで使われる。

 EMC DLmは、IBM製メインフレーム「System z」向けのVTL(関連記事:EMCがIBMメインフレーム用の仮想テープ装置を発表)。「IBM 3480/3490/3590テープ・ドライブ」を模倣する。DLmはディスクストレージとVTLコントローラーを組み合わせた製品であり、既存モデルとして「DLm6000」(関連記事:EMCが仮想テープ装置に最上位機、重複排除NASに格納)と「DLm2000」(関連記事:EMC、中規模メインフレーム向けにVNXベースの仮想テープ装置を出荷)の2機種をラインアップしていた。

 今回、よりエントリーに位置する機種としてDLm1000を追加した。上位機種と比べて、よりオープンシステムに近い用途として、メインフレームとオープンシステムの混在環境から同時に利用する使い方を想定している。具体的には、メインフレーム向けのVTLアクセスに加え、オープンシステム向けにはVTLを介さずにNASとしてアクセスする。なお、最上位機種のDLm6000もブロックストレージに加えてNASを接続できるが、こちらはオープンシステムからNASでアクセスすることを想定しているわけではない。

 ストレージ部のNASとして、重複排除機能を備えたデータバックアップ用途のNASストレージ「Data Domain」(関連記事:EMCジャパン、約100万円の重複除外ストレージ「DD160」を出荷)を採用している。重複排除機能により、バックアップデータの格納に要する物理ストレージの量を削減している。

 DLm1000の主なスペックは、最大仮想ドライブ数が128台、最大スループットが300Mバイト/秒。