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図1●外気導入冷却を行う日立製作所の「モジュール型データセンタ」
図1●外気導入冷却を行う日立製作所の「モジュール型データセンタ」
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写真1●東京大学生産技術研究所で運用中のモジュール型データセンタ
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図2●モジュール型データセンタのPUE推移
図2●モジュール型データセンタのPUE推移
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 日立製作所は2013年6月3日、東京大学生産技術研究所(生研)が導入した同社の「モジュール型データセンタ」(図1)における直近1年間の平均PUE(消費電力効率)で「1.18」を実現したと発表した。外気導入冷却システムを採用することで、一般的なデータセンター(DC)と比較して、空調に必要な電力コストを73%削減できたという。

 東大生研が2011年3月に導入したモジュール型DCは、「超巨大データベース時代に向けた最高速データベースエンジンの開発と当該エンジンを核とする戦略的社会サービスの実証・評価」(中心研究者:喜連川優東大教授)のプロジェクトの研究に使用し、東京都目黒区にある東大生研で運用している(写真1)。外気導入冷却システムは、北海道や東北など気候が冷涼な土地で利用されることが多いが、東京のような高温多湿な場所で利用しても空調の消費電力削減に効果があることを実証できた。

 PUEはデータセンター全体の総消費電力量をIT機器の消費電力量で割った値で、1に近づくほどエネルギー効率が高いことを示す。東大生研が導入したモジュール型DCは、秋から冬にかけては、ほぼ外気を使うだけでサーバーを冷却できるため、PUEは「1.1」前後と、非常に低く抑えられる(図2)。一方、春から夏にかけてはクーラーを使用する必要があるため、PUEは「1.4」前後まで高まっている。この結果、通年では「1.18」となった。