PR
写真●VNIについて説明する米シスコシステムズのロバート・ペッパー氏
写真●VNIについて説明する米シスコシステムズのロバート・ペッパー氏
[画像のクリックで拡大表示]

 シスコシステムズは2013年6月7日、「Cisco Visual Networking Index(VNI) Forecast(2012-2017)」に関する説明会を開催した。VNIは世界のIPトラフィックの増加とトレンドを予測・分析した年次調査で、同社のWebサイトで公開している。説明会には米シスコシステムズ グローバル テクノロジー政策担当バイスプレジデントのロバート・ペッパー氏が登壇し、VNIの最新予測を解説した(写真)。

 VNIでは、世界のIPトラフィックは2012年の月間44エクサバイトから2017年には約3倍の月間121エクサバイトになると予測。CAGR(年平均成長率)は23%となる。2017年に年間トラフィックは1.4ゼタバイトに達するといい(ゼタバイトは10の21乗)、1984~2012年のIPトラフィックの合計1.2ゼタバイトを上回るとしている。

 日本では、2012~2017年のCAGRは世界より高い28%と予測。ペッパー氏は日本のデータ消費量が平均を超え増えていく理由を、1人あたりのデバイスが増え、メディアリッチコンテンツをさらに消化していくからだと説明した。

 2017年には、世界人口の半数近くがインターネットにアクセスするという。世界のネットワーク接続デバイス数は2017年に190億台以上となり、半分がAPAC(アジア太平洋)地域だと予測。日本は6億台以上になるという。

 デバイス種類別のネットワーク接続数を見ると、日本は世界と構成比が若干異なる。2017年にネットワーク接続デバイスのうちスマートフォンが占める割合は、世界の約15%に対して日本は約20%、M2Mは世界の約31%に対して日本は43%になるという。「M2Mは日本で急成長を遂げるということ。スマートフォンは、日本ではリーディングデバイスになる」(ペッパー氏)。

 デバイス種類別のトラフィックを見ると、2017年に日本ではインターネットトラフィックの約40%をスマートフォンが占めるという。一方PCに関しては、今の約85%から次第に低下して約44%にまで下がると指摘した。M2Mは、デバイス数が多い一方でデータは継続的ではなく必要に応じて送るため、トラフィックはそれほど多くならず2017年には約2.5%にとどまるだろうとした。

 これらの点を含め、ペッパー氏は注目ポイントとして(1)日本のインターネットトラフィックは世界平均を上回るペースで拡大している、(2)日本においては最も人気を集めているのはスマートフォンである、(3)ビデオがトラフィックの需要を推進している、(4)インターネット上に「プライムタイム」が形成されつつある、(5)IPv6とM2Mの台頭により「Internet of Everything(モノのインターネット)」が生まれてくる――の5点を挙げた。

 今後の課題としては、最も混雑する時間帯(最頻時)への対応とメトロネットワークの拡大、およびモバイルブロードバンドでのライセンス/非ライセンス周波数帯の必要性を指摘した。

[関連する発表資料へ]