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写真●東京・新宿で開催された第1回OSS運用管理勉強会
写真●東京・新宿で開催された第1回OSS運用管理勉強会
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 企業情報システムの運用管理基盤として存在感を増しているオープンソースソフト(OSS)の運用管理ツール。Zabbixをはじめとしたこれらのツールに関するイベントや情報提供などを行う「OSS運用管理勉強会」の第1回勉強会が、2013年7月19日に東京・新宿で開催された(写真)。運用エンジニア約100人が参加し、Zabbixの二つの活用事例が紹介された。

 OSS運用管理勉強会は、サイオステクノロジー、TIS、日本ヒューレット・パッカード、日立ソリューションズ、ミラクル・リナックス、ユニアデックスの6社が7月12日に設立。ユニアデックスの松隈基至氏(戦略マーケティング部 マーケティング一室長)は「Zabbixの導入事例が増え、大規模システムでの活用事例も目立つようになった。同時に案件の難易度が高まり、情報共有が不可欠になっている」と、勉強会発足の背景を説明する。勉強会を通じて運用現場のニーズを明らかにし、「ZABBIX-JP」のような技術者コミュニティーに橋渡ししてく狙いもあるという。

 第1回勉強会ではまず、TISの池田大輔氏(コーポレート本部戦略技術センター)が「ハイブリッドクラウド環境監視向けZabbixカスタマイズ紹介」と題して講演。社内のVMware vShereを用いた社内の仮想環境と、Amazon Web Services(AWS) EC2によるパブリッククラウドの環境を、Zabbixを活用して統合監視する方法について解説した。池田氏らが開発したZabbixのアドオンツールHyClops for Zabbixを紹介。同ツールは、AWSやvSphere環境の監視設定の自動化、仮想マシンの起動や停止、再起動といった運用作業の統合機能などを備える。

 続いてユニアデックスの三島 匡史氏(戦略マーケティング部)が、「ZabbixによるCloudStack環境監視の自動化」と題して、クラウド基盤構築ソフトのCloudStackで構築した仮想化環境の監視自動化について説明した。CloudStackで仮想サーバーを追加する際に、Zabbixの監視対象に仮想サーバーを自動追加し、監視する仕組みを紹介した。

 プレゼンはいずれも、Zabbixの設定用コードの解説も盛り込まれるなど、具体的かつ実践的なもの。勉強会に参加した多くの運用エンジニアは、熱心に聞き入っていた。

 OSS運用管理勉強会では現在、OSS運用管理ツールの導入事例に関する情報収集および発信などを行うビジネス分科会と、技術情報に関する情報の収集および発信を行うテクニカル分科会の二つを設置。活動を開始している。分科会は今後も増やしていく。ユーザー企業の運用エンジニアの参加も積極的に募り、法人企業会員を現在の6社から年内に30社に増やすことを目標としている。