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 アクセス障害が発生した米紙New York TimesのWebサイト「NYTimes.com」がほぼ通常通りに回復したと、複数の米メディア(Wall Street JournalUSA TODAYBloombergなど)が現地時間2013年8月28日に報じた。

 NYTimes.comは、東部時間8月27日午後3時ごろから一部で記事の閲覧ができなくなり、同社コーポレートコミュニケーション部門担当バイスプレジデントのEileen Murphy氏が「外部からの悪質な攻撃によるものである可能性が高い」とハッキング攻撃の可能性を示唆していた(関連記事:New York Timesサイトが今月2度目のダウン、ハッキング攻撃か---米メディアの報道)。

 New York Timesは8月14日にも、同サイトと電子メールシステムに障害が発生し、2時間以上停止したが、原因はサーバーの不具合によるものだった。今回は、Bashar al-Assadシリア大統領を支持するハッカー集団「Syrian Electronic Army(シリア電子軍)」による犯行と見られている。

 シリア電子軍はこのほかに、米Twitter、米AOL、米HuffingtonPostなど10以上のサイトを攻撃したと伝えられ、NYTimes.comやTwitterの乗っ取りについて犯行声明を出している。

 今回シリア電子軍にハッキングされたと見られるWebサイトは、オーストラリアMelbourne ITがドメインを管理しており、シリア電子軍はMelbourne ITのシステムに侵入して攻撃を実行したと考えられる。Melbourne ITのサーバーが改ざんされたため、NYTimes.comにアクセスしようとした多数のユーザーが別の不正アドレスにリダイレクトされた。

 Murphy氏は8月28日午前中に、「不具合はほとんど解消し、トラフィックレベルはほぼ通常通りに戻っている」と声明を発表。ただし「一部ISPでは、正しいDNS記録に復旧していない場合もある」と付け加えた。