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写真1●参加者をなごませたゆるキャラ、ブンカッキー(左)ともりみん
写真1●参加者をなごませたゆるキャラ、ブンカッキー(左)ともりみん
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写真2●広島県の湯﨑知事
写真2●広島県の湯﨑知事
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写真3●ペーパーレス会議システムの画面
写真3●ペーパーレス会議システムの画面
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 都道府県CIOフォーラム第11回年次総会が、8月29日・30日の二日間の会期で、広島国際会議場(広島市)で開幕した。会議場の入口では、広島県のゆるキャラ「ブンカッキー」と同県安芸太田町の「もりみん」が参加者を出迎えた(写真1)。

 冒頭の特別講演では、広島県知事の湯﨑英彦氏が広島県で実施しているITを活用した取り組みを紹介した(写真2)。資料の閲覧には、広島県が導入したペーパーレス会議システムを活用。会議に出席した各都道府県のCIO・情報政策担当者は、講演の進行に合わせて目の前のiPad画面で自動的に資料がめくられるというシステムを体験した(写真3)。

 「ITを活用したワークスタイルの変革による職員の業務能率の向上」を狙った広島県のIT活用に関して、湯﨑氏は三つの取り組みを紹介した。一つはWeb会議システムで、2011年9月に導入した。本庁と東京事務所間の各種会議(経営戦略会議など)、商工労働局での海外事務所との会議、土木局での地方機関との会議などに利用している。二つ目はリモートアクセスシステム(2012年1月導入)で、出張時などでの外部からの内部システムの利用やテレワーク(2013年1月開始)に利用している。

 三つ目は、講演でも活用したペーパーレス会議システム(NECネッツエスアイのSmoothMeeting)で、2012年7月から導入している。30台の無線LANと70台のiPadで構成。会議資料の紙への印刷をやめ、PDFデータなどをサーバーに登録して、出席者がiPadにダウンロードして利用する。知事をはじめ幹部40~60人が出席する、毎週月曜に開かれる経営戦略会議に導入し、コストや職員の負担も軽減された。印刷が不要なので資料の作成期間が短縮され、修正は元データを直せばよいので再配布の必要がない。代表者がページをめくると全員の画面が同期する機能もある。

 近い将来の取り組みとして、湯﨑氏は「ノート型のシンクライアント端末を、商工労働局に今年の11月から250台配備する予定」と明かした。同時に庁内に無線LAN環境を整備し、庁外での利用を想定してモバイルルーターを導入する。実は、これまでリモート端末を導入していたが、台数が10台程度しかなく希望者に貸し出す形を取っていた。

 シンクライアント導入は、ワークスタイルの変革をより一層進めるための施策だ。「商工労働局は、民間企業で言えば営業なので、いちいち庁舎に戻らずに外で仕事ができる環境を整備したい。どこでも同じ情報にアクセスでき、同じ応答性が得られる環境を整備し、より一層の業務能率向上を目指す」(湯﨑氏)。

 ワークスタイル変革以外の施策として、湯﨑氏はクロスメディアを活用した観光プロモーション戦略について説明。また県が支援している県下22市町で構成する広島県電子自治体推進協議会の活動と、西部地区4市町で進めている基幹業務系システムの共同クラウドの取り組みを紹介した。

■変更履歴
本文の第4段落で「2102年7月から導入している」としていましたが、正しくは「2012年7月から導入している」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2013/8/30 16:30]