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 米NASDAQ OMX Groupは現地時間2013年8月29日、1週間前にNASDAQ市場の取引が中断したトラブルについて、NASDAQのソフトウエアのバグに加え、米New York Stock Exchange(NYSE)を運営するNYSE Euronextの電子取引所NYSE Arcaからの通信も原因となったとの見解を示した。

 NASDAQ市場では8月22日にシステム障害が発生し、上場銘柄の売買を一時停止した。証券会社や投資家など市場参加者に市場データを販売するSIP(Securities Information Processor)が情報を処理できなくなり、公正で秩序ある取引に影響があると判断したため。技術的な問題は30分で修復したが、他の証券取引所や規制当局、市場参加者との調整に時間を要し、売買の停止時間は約3時間に及んだ(関連記事:ナスダック市場のシステム障害、市場データ提供ができず取引中断)。

 NASDAQが内部で初期調査を行った結果によると、8月22日はいくつかの要員が重なり、SIPのキャパシティーをはるかに超えるトラフィックが発生した。1月の定期テストでは、SIPのキャパシティーは1ポート当たり毎秒約1万メッセージ(全50ポートで合計約50万メッセージ)の平均ピークに対応することを確認していた。しかし当日、NYSE Arcaからの通信が20回以上接続と遮断を繰り返し、そのたびに大幅にリソースが消費された。NYSE Arcaが送り続けた誤った銘柄コードによりエラーが発生したことも大きな負荷となり、処理能力が毎秒約1万メッセージを下回った。さらにSIPのソフトウエアの不具合により、フェイルオーバーが適切に実行されなかったという。

 NASDAQは、「数々の問題の責任はわれわれにあり、NASDAQ市場の安定性および機能強化を図るためあらゆる手を尽くす」とする一方、「売買停止につながったその他の要因は、今日の複雑な市場のテクノロジーに固有の問題であり、解決するには広範な業界の取り組みが必要になる」と述べた。

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