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 米Verizon Communicationsは現地時間2013年9月2日、英Vodafone Groupから両社の合弁会社Verizon Wirelessの株式の45%を1300億ドルで取得することで、両社が最終合意したと発表した。これによりVerizon Communicationsは、Verizon Wirelessの株式の100%を所有することになる。

 取引は現金と株式で行われ、2014年第1四半期に手続きを完了する見込み。すでに両社取締役会は承認済みだが、取引が成立するには規制当局や両社株主などから承認を得る必要がある。

 Verizon Wirelessは、2000年にVerizon CommunicationsとVodafoneが共同出資して設立された。2013年第2四半期現在の加入者数は約1億人、2013年7月時点で3億人以上をカバーするLTEネットワークを全米で展開している。

 合意条件のもと、Verizon CommunicationsはVodafoneに現金589億ドルを支払い、約602億ドル相当の普通株を発行する。残りの約110億ドルを、50億ドルを支払手形など、その他取引によって支払う。

 Verizon CommunicationsのLowell McAdam会長兼最高経営責任者(CEO)は、「過去13年間、Verizon Wirelessは当社の事業戦略における重要な推進要因だった。当社とVodafoneの提携関係を通じて、Verizon Wirelessは米国1位の無線事業者になった。完全子会社化によって、より効率的な運営が可能になる」と述べている。

 Verizon Communicationsは、Verizon Wirelessの完全子会社化が同社の1株当たり利益をただちに約10%押し上げると見込んでいる。

 一方Vodafoneは米国携帯電話市場から撤退し、欧州事業に注力する。今後3会計年度にわたり、ネットワークとサービスの強化に60億ポンドを投じるとしている。

 米国携帯電話市場は、7月にソフトバンクが米Sprintを買収し(関連記事1)、米AT&Tが米Leap Wireless Internationalの買収計画を発表するなど(関連記事2)、再編と競争が加速している。また米Wall Street Journalは、AT&Tが欧州事業拡大に向けVodafone買収に関心を寄せていると報じている。

[発表資料(Verizon Communicationsのプレスリリース)]
[発表資料(Vodafone Groupのプレスリリース)]