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 ドイツの週刊誌「SPIEGEL」は、米国と英国の情報当局がほぼすべての主要メーカーのスマートフォンに侵入して個人情報を入手できる状態であることを示す極秘文書を確認したと、現地時間2013年9月7日に報じた。

 SPIEGEL英語版サイトの記事によると、米国家安全保障局(NSA)は、米Appleの「iPhone」やカナダBlackBerryのスマートフォン、および米GoogleのAndroidを搭載したスマートフォンから、連絡先リスト、ショートメッセージングサービス(SMS)トラフィック、位置情報など、ほとんどの重要データにアクセスできるという。

 同誌によると、NSAの情報専門家はまずiPhoneと同期するパソコンに侵入し、スクリプトを用いてiPhoneの38以上の機能にアクセスするという。BlackBerry端末にも同様の手口で侵入に成功したようだが、2009年のある時期、BlackBerryがデータ圧縮技術を強化するとBlackBerry端末にアクセスできなくなった。しかし2010年3月、英政府通信本部(GCHQ)がBlackBerry端末のデータ取得に再び成功した。また、NSAはBlackBerryの電子メールシステムの暗号解読も果たしているという。

 SPIEGELの報道内容によると、スマートフォンからの個人情報取得は対象を絞って実行されており、スマートフォンメーカーには知らされていない。

 SPIEGELは極秘文書の入手元を明らかにしていないが、NSAの情報収集問題を告発した元米中央情報局(CIA)職員のEdward Snowden氏であることは明らかだろうと、米Forbes英BBCは報じている。

 なお、これに先立つ9月5日、英Guardianや米New York Timesが「米英政府はインターネットの暗号化通信を解読できる」と報道。これに対し米国家情報長官室は「NSAが暗号化通信の解読に取り組んでいることは秘密でもニュースでもない」などとする声明を翌日発表している(関連記事:米政府が暗号解読報道を非難、内容は否定せず)。