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 米IHS傘下のiSuppliは現地時間2013年9月25日、米Appleのスマートフォン新機種「iPhone 5s」と「iPhone 5c」の実機を分解して調査した原価分析結果を発表した。iPhone 5sの16Gバイトモデルは製造原価が約199ドル、iPhone 5cの16Gバイトモデルは約173ドルと推測される。1年前に発売された「iPhone 5」の推定製造原価は約197ドルだった。

 iSuppliの分析によると、649ドル(契約無しの場合)で販売される16GバイトiPhone 5sはBOM(Bill of Material:部品表)に基づく原価が190.70ドルで、製造コスト8ドルを合わせると推定198.70ドルとなる。

 iPhone 5sはスマートフォンとして初めて64ビット対応のアプリケーションプロセッサを採用しており、「A7」プロセッサ(「M7」コプロセッサを搭載)の部品原価は推定19ドル。iPhone 5やiPhone 5cに搭載されている32ビット対応の「A6」プロセッサは13ドルと見られる。

 部品原価が最も高いのは4インチ「Retina」ディスプレイの41ドルだった。1年前の44ドルより7%低下している。

 iPhone 5sの特徴の1つである指紋認証センサーを含むユーザーインタフェースおよびセンサー関連は推定15ドルだった。指紋認証センサーを搭載しないiPhone 5cでは8ドルと推測される。

 iSuppliによれば、ディスプレイやフラッシュメモリーは、仕様や供給元などがほとんど変わっていない。ディスプレイおよびタッチパネルは主にジャパンディスプレイ、韓国LG Display、シャープが供給し、フラッシュメモリーは主に東芝などが供給している可能性が高い。また、プロセッサは韓国Samsung Semiconductorから調達している。

 iPhone 5sの32Gバイトモデル(2年契約無しの販売価格は749ドル)と64Gバイトモデル(同849ドル)は推定製造原価がそれぞれ約208ドルと約218ドル。iPhone 5cの16Gバイトモデル(同549ドル)と32Gバイトモデル(同649ドル)はそれぞれ約173ドル、約183ドルと、iSuppliは推測している。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]