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写真1●米Evernoteのセッション
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写真2●Evernote Japan会長の外村仁氏は、シリコンバレー流の働き方を紹介
写真2●Evernote Japan会長の外村仁氏は、シリコンバレー流の働き方を紹介
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写真3●ビジネスアカウントマネージャーである積田英明氏は、Evernote Businessの基本機能を紹介
写真3●ビジネスアカウントマネージャーである積田英明氏は、Evernote Businessの基本機能を紹介
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写真4●ゼネラルマネージャーの井上健氏は、国内外の導入事例と新機能を紹介した
写真4●ゼネラルマネージャーの井上健氏は、国内外の導入事例と新機能を紹介した
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 米Evernoteは、2013年10月9日から東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2013」で、同社のビジネス向けサービス「Evernote Business」を紹介した(写真1)。約40分の講演では、同社の3人の登壇者が次々と登壇、同サービスを「開発背景となったシリコンバレー流の働き方」「基本機能」「導入事例と新機能」という切り口で、テンポ良く紹介した。

 最初に登壇したEvernote Japan会長の外村仁氏は、社員の生産性と創造力を引き出すことにエネルギーとお金をかけている、シリコンバレーのオフィス環境やワークスタイルを紹介した(写真2)。

 例えばEvernoteでは、社員が集まって創造的な議論を誘発できるような空間、パソコンも利用できるルームランナー、週1回はお寿司が供される無料の社員食堂、サンフランシスコ市内からの通勤用のバス、無制限の有給休暇、休暇取得を促すための1000ドルのボーナスなどが用意される。

 興味深いのが、電気自動車への補助である。これは環境保護のためではなく、電気自動車を利用することで通勤時にカープールレーン(複数ある車線のなかで、ある条件に合う車だけが優先的に通れる車線)を利用できるから。このほか昨年導入した月2回の自宅クリーニングサービスは、働きすぎで自宅の掃除に手が回らない若い社員に好評だという。

 外村氏は、Evernote Businessがこうした働きやすさを重視する企業風土から生まれたものだとし、「ITの会社として、自分たちが効率良く働くためのツール」「シリコンバレーっぽく働くことができるツール」だと表現した。

 続いて登場した同社ビジネスアカウントマネージャーである積田英明氏は、Evernote Businessの主な機能と使い方を説明した(写真3)。多くの企業でありがちな、「情報共有をすべてメールで済ませることで、情報が埋もれる」「同じような資料を他の人が作っていた」「異動・退職時などに情報が引き継がれない」といった課題を解決するものだとした。

 Evernote Businessでは、個人のアカウントをそのまま利用できるものの、会社で共有すべき情報は区別されるため、上記のような問題を解決できる。続けて積田氏は、Webページの中で欲しいところだけ保存できる「Webクリッパー」や、同僚のノートから関連情報を自動的に選んでくれる「関連ノート」などのユニークな機能を紹介した。

 最後に登場したのは、日本法人ゼネラルマネージャーの井上健氏(写真4)。導入事例として、英国の建築設計事務所やイタリアのバイクメーカーなどを、一部ビデオを交えて紹介した。英国の建築設計事務所ではペーパーレス化とモバイル機器により、現場との連携がスムースにできることが導入ポイントになった。一方、イタリアのバイクメーカーでは、導入が楽であることとカッコイイということが導入理由だったという。国内での利用事例としては、生活共同組合や病院、損害保険などが紹介された。

 続けて井上氏は、テレビドラマで話題になった「半沢直樹」の勤務先として描かれていた架空のメガバンク「東京中央銀行」に、Evernote Businessが導入されたらどうなるかという想定も紹介した。ドラマでは、情報が属人的なネットワークに依存するシーンが随所に描かれたが、Evernote Businessがあればこうした情報の分断は一切なくなるという。つまり、いわゆる日本的組織を描くドラマとしては、脚本が成り立たなくなってしまうようだ。

 最後に井上氏は、9月末にリリースした 最新バージョン2.0の新機能を紹介した(新機能の解説動画)。新機能の一つは「Know Who」(ノウフー)と呼ばれるもの。これは、組織内で詳しい情報を握っている人を発見できる機能。例えば企業名を入力すると、上から順に詳しい人がリストとして表示される。

 2番めの新機能が、人を中心に据えたホーム画面の刷新。画面左側に顔写真付きの社員ディレクトリが表示され、その人が過去にどのようなノートを作成したか分かる。過去のノートを見るとその人の知識が分かることから、簡単なことであれば本人の手を煩わせることなく、情報にアクセスできる。

 最後の新機能が、「Evernote for Salesforce」。これは米Salesforce.comのCRMクラウド「Salesforce」を連携させるもので、営業先の管理画面にEvernote Businessの関連ノートが表示される。井上氏は今回の講演で、ほかのビジネスソフトの連携も進めていきたいとした。