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写真●Excelsior JETの画面
写真●Excelsior JETの画面
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 エクセルソフトは2014年1月7日、事前にWindows/Linuxネイティブコードへとコンパイルすることで、Javaアプリケーションを高速化する開発ツールキットの新版「Excelsior JET 9.0」(写真)を発表した。1月6日から販売を開始している。新版では、64ビット版Linux向けのバイナリーを出力できるようにしたほか、コンパイル可能なJava規格を最新版のJava SE 7とした。開発会社はロシアのExcelsior。

 Excelsior JETは、Javaアプリケーション(バイトコードにコンパイル済みのJavaクラス)を、WindowsまたはLinux上で動作するx86ネイティブコードへと変換する開発ツールキット(関連記事:エクセルソフト、Javaの事前コンパイラの新版「Excelsior JET 7.6」)。事前のコード変換時に使うコンパイラーと、ネイティブコードの実行時に必要なランタイムで構成する。インストールパッケージの作成ツールも備える。

 あらかじめネイティブコードに変換しておくことで、通常のJava VMによるアプリケーション実行手続き(実行時にコンパイルするJITコンパイル)と比べて、アプリケーションの起動時間が短縮され、実行時性能が向上する。また、配布したアプリケーションの実行時には、専用のランタイムが必要になるものの、Java実行環境(JRE)が必要ない。

64ビット版Linux向けに64ビットのバイナリーを出力可能に

 新版では、動作やコンパイルの対象を拡大した。具体的にはまず、Linux向けのパッケージに、32ビット版に加えて64ビット版も含めた(Windows向けのパッケージでは従来から、32ビット版と64ビット版の両方が含まれていた)。これにより、64ビットLinux向けに、64ビットのバイナリー(実行ファイルおよび共有ライブラリー)を出力できるようになった。64ビット版では、コンパイル時間が平均で10%減り、アプリケーションの実行時性能も向上したという(ベンチマークテストの「SPECjvm2008」の値が1.2倍に改善)。