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4月1日付けで新社長となる東原執行役専務(中央)。会長兼CEOとなる中西社長(右)と相談役に就く川村会長(左)
4月1日付けで新社長となる東原執行役専務(中央)。会長兼CEOとなる中西社長(右)と相談役に就く川村会長(左)
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 日立製作所は2014年1月8日、4月1日付けで中西宏明社長が執行役会長兼CEOになり、社長兼COOに現専務の東原敏昭氏が就任する人事を発表した(写真、関連記事:[速報]日立新社長、中西氏の“愛弟子”である東原執行役専務が昇格)。東原氏は58歳で、社長が9歳若返ることになる。川村隆会長は相談役となり、経団連副会長の任期が終わる6月には財界活動からも退くという。東原氏は同日都内で開かれた記者会見で「日立グループが一つになることが大切。ワンフォーオール、オールフォーワンで、グローバルに社会イノベーション事業を展開していく」と意気込みを語った。

 同社は2014年3月期の業績予想で、過去最高益を見込んでいる。このタイミングでの社長交代について川村氏は「これからはさらに大きな成長をしないといけない。さらに成長するには若い力を入れたかった」と理由を述べた。2009年に、一度はグループ会社に出ていた川村氏が経営立て直しのため社長として本社に復帰した際には「ベテランの意見を封じ込めるために年寄りを多く起用した」(川村氏)という。V字回復が実現した今、さらなる成長を目指して経営トップの若返りを図った格好だ。

 現社長の中西氏は、後継として東原氏を選定した理由について「様々な分野を経験しているという点もあるが、一番の理由はフットワークが軽くて現場に強いところだ。トップセールスで、社長が直接顧客のところに行って話をする機会が増えている。東原氏は人柄が良くて顧客からの評判も高く、適任だと考えた」と話す。また、川村氏も「東原氏には仕事に対する情熱があり、人間性が評価できる」と語った。

 東原氏は今後、日立製作所の経営スピードをさらに加速させる考えだ。「グローバル経営では東京から意思決定をするのでは遅い。地域のトップがグローバルで連携しつつ、プロジェクトオペレーションは地域ごとに任せる自律分散型の体制としたい。そうして、スピード感のあるグローバル経営をしていきたい」と意気込みを語った。