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 著名投資家のCarl Icahn氏は現地時間2014年2月24日、米eBayのコーポレートガバナンスに誤りがあると批判する同社株主宛ての書簡を、自身のWebサイトに掲載した。また、同社傘下のオンライン決済事業PayPalのスピンオフ案を支持するよう、株主に呼びかけた。

 Icahn氏は、「eBayを入念に調べた結果、コーポレートガバナンスに複数の過失があることが分かった。重大な利益相反も含まれ、同社の将来が危機的状況に陥る可能性がある」と述べている。

 同氏が問題としているのは、社外取締役であるMarc Andreessen氏とScott Cook氏の競合企業との利害関係。

 2008年に取締役会に加わったAndreessen氏は、2009年9月に他の投資家らとともにeBayからSkype事業を買収。18カ月後、85億ドルで米Microsoftに売却した。Icahn氏によれば「買った金額の3倍の値段で売り、約40億ドルの利益を得た」。またAndreessen氏は、直接競合する5社に対して、出資や提言を行っていたという。

 1998年から社外取締役を務めるCook氏は、米Intuitの創業者で、かつてCEOを務め、現在も取締役会にとどまっている。IntuitはPayPalの競合会社で、Intuitの「Go-Payment」サービスは、PayPalの「PayPal Here」と事実上同じサービスを提供している。

 Icahn氏は、この2人がeBay取締役会に参加していることに異議を唱えるとともに、同社John Donahoe社長兼最高経営責任者(CEO)が、この状況に気づいていないか、あるいは見て見ぬ振りをしてきたことを激しく非難している。

 さらにIcahn氏は、「eBayとPayPalをそれぞれの事業に専念する2社に分けることが、従業員と株主に対して、長期的競争力を維持するための機会をもたらすことになる」とし、PayPal分社化計画と同氏が推す取締役候補者に賛同するよう株主に求めた。

 これを受けeBayは、「Andreessen氏もCook氏も、並外れた洞察と知識、指導力をeBay取締役会にもたらしている。取締役会はコーポレートガバナンスを誠実に実践し、取締役を取り巻く関係については完全に透明にしている。またDonahoe社長兼CEOは、就任以来6年にわたる実績が広く評価されている」と反論。PayPalをeBay傘下に保持することが、株主にとって最善だとする見解を示した(米Wall Street Journalの報道)。

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