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写真●日本HP、テクノロジーサポート事業統括アタッチビジネス本部、本部長の土屋美恵氏
写真●日本HP、テクノロジーサポート事業統括アタッチビジネス本部、本部長の土屋美恵氏
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 日本ヒューレット・パッカードは2014年2月25日、同社のPCサーバー機を対象に、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)をミッションクリティカルな用途に使えるようにするサポートサービス「Red Hat Enterprise Linuxミッションクリティカルサービス」を発表(写真)、同日提供を開始した。(1)大型パッチの随時提供、(2)SLA付きの障害復旧、(3)シフトJISコード対応---という、RHELの通常サポートでは得られないサポート群を提供する。

 同サービスでは、RHELをミッションクリティカルな業務で使うためのサポートサービスを、個別対応ではなく標準メニュー化して提供する。標準メニュー化によって価格を抑えつつ、これまでよりも手厚いサポートを受けられるようにする。RHELを搭載したミッドレンジからのPCサーバー機においても、UNIX(HP-UX)を搭載したハイエンド機並みのOSサポートを目指す。

 サポートメニューは3種類で、(1)「RHEL AUS(6年長期サポート)」(年額42万円)、(2)「RHELミッションクリティカルSLAサポート」(個別見積)、(3)「RHEL Shift JISサポート」(個別見積)---で構成する(価格は税別で、参考価格)。

大型パッチを作成し、パッチの適用タイミングを制御可能に

 (1)のRHEL AUS(6年長期サポート)は、大型パッチを随時提供するサービスである。これを利用すると、安定稼働中のOSをパッチを当てずに3年間など長期にわたって使い続けながら、無視できないクリティカルな修正パッチが登場したタイミングで大型パッチを当てる、といった運用が可能になる。「本当に必要な場合以外は、システムに変更を加えたくない」というユーザー企業のニーズに応える。

 同サービスの背景には、RHELのマイナーバージョンアップが6カ月に1回と頻繁であることと、バージョンアップ時に配布するパッチが直前のバージョンアップからの差分になっていること、以上の二つの要素がある。この二つの要素によって、標準では、6カ月に1回配布されるパッチを順番に当てなければ、OSを最新の状態に保つことができない。あるパッチでリリースされた機能が必要な場合、そのパッチよりも以前にリリースされたパッチ群も必要になる。

 同サービスでは、ユーザーが本番環境で実運用している任意のバージョンを起点に、この起点からの差分を、大型パッチとして提供する。最長で6年前までのバージョンについてパッチを用意する。大型パッチをリリースするタイミングはさまざまだが、クリティカルな不具合が見つかった場合は、6カ月に1回のマイナーバージョンアップを待つことなく大型パッチが作られる。反対に、クリティカルではない機能拡張などについては、マイナーバージョンアップよりも後に大型パッチに機能が組み入れられることもある。なお、大型パッチを作成する主体は米Red Hatであり、日本HPが作成するわけではない。

SLA付きの障害対応、OS障害の解決策を24h以内に提示

 (2)のRHELミッションクリティカルSLAサポートは、SLA付きの障害対応サポートである。具体的には、障害の発生を検知してから24時間以内に解決策(回避策)を提示するほか、31日以内に恒久的な対処策を提供する。これに対して、RHELの標準サポートでは、障害対応に必要な時間をSLAで取り決めてはいないという。

 (3)のRHEL Shift JISサポートでは、OSにモジュールを追加することにより、RHELでシフトJISコードを扱えるようにする。日本語の文字コードとしてシフトJISを使っている業務アプリケーションやツールなどを、エラーなく動作させられるようにする。背景には、現行のRHELが標準で扱う文字コードはUnicode(UTF-8)であり、シフトJISを正式にはサポートしていないという状況がある。なお、シフトJISはHP-UXが採用している標準の日本語文字コードである。