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写真●「1億総データサイエンティスト化計画」を語る統計家の西内啓氏(写真:皆木優子)
写真●「1億総データサイエンティスト化計画」を語る統計家の西内啓氏(写真:皆木優子)
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 2014年2月26~27日に都内で開催されている「「Cloud Days Tokyo/ビッグデータEXPO/スマートフォン&タブレット/Security」において、ベストセラー「統計学は最強の学問である」の著者であり統計家の西内啓氏が講演した(写真)。

 「1億人のための統計解析 ~エクセルを最強の武器にする~」と題した講演で、西内氏はまず、データ分析に取り組む企業が陥りがちな、「仮説」に関する誤解を挙げ、注意を促した。

 「最初に仮説が示されると、人間の意識はそれに賛成か反対かという点だけに集中し、議論の自由度を著しく下げてしまう。本来、誰もが気づかなかった新事実を発見できるというのがデータ分析の利点なのにそれが生きない。仮説作りに人間の脳を使うのは得策ではない」(西内氏)。

 分析で大事なポイントとして西内氏が挙げたのは、(1)「アウトカム」(売り上げ、調達価格など、望ましさを具体的に表すもの)、(2)解析単位(顧客、従業員、商品など、望ましさを比べる際の単位となるもの)、(3)説明変数(顧客属性、行動、心理特性…など、望ましさを左右しうる特徴――の3つ。これらを定義することにこそ、人間の頭脳を使うべきだとした。

組織のデータ活用力に効くのは「底上げ」

 次に西内氏が訴えたのが、組織のデータ活用力を高めるうえでの、「スキルの底上げ」の重要性だ。データの有効活用を目指す企業向けのコンサルティングを手がけるなかで、ここ数年、強く実感したという。昨年からは、「データ活用にかかわる人全員に、統計学の基礎をたたき込む」(西内氏)というアプローチを取り始めているという。