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 米Boeingは、政府機関のニーズに応える高度なセキュリティ機能を備えたスマートフォン「Boeing Black」を開発中であることを認め、関連情報をWebサイトで公開した。米Vergeは、Boeing Blackを「まるで映画『Mission Impossible』の諜報員が持つような自動消去するスマートフォン」と報じている。

 Boeingが公開した資料(PDF文書)によると、Boeing Blackはセキュリティとモジュール構造に重点を置いて設計された。1台の端末で幅広いさまざまな任務や環境に対応するとしている。

 4.3インチのqHDディスプレイ(解像度は540×960ドット)を搭載し、AndroidをOSに採用する。外形寸法は131.9mm×67.6mm×13.25mmで、重量は170g。暗号モジュールのセキュリティ要件「FIPS 140-2」に準拠した暗号化ストレージ、ハードウエアベースのRoot of Trust(信頼のルート)と暗号化エンジン、信頼性の高いモジュール、フレキシブルに設定可能なOSセキュリティポリシーなどにより、端末、データ、通信の安全性を確保する。

 1.2GHzのデュアルコア「ARM Cortex-A9」プロセッサを搭載。PDMIポート、USBポート、microSDスロットを備え、Bluetooth 2.1+EDR機能を内蔵する。デュアルSIM対応で政府用ネットワークと商用ネットワークを切り替えられる。WCDMAとGSMのほか、LTEネットワークをサポートする。

 複数の海外メディア(米Wall Street Journal英Reuters)の報道によると、Boeingは現地時間2014年2月26日にBoeing Blackを米連邦通信委員会(FCC)に申請済み。Boeing Blackは米国内で組み立て、政府機関向けに提供する。生体認証スキャナー、衛星トランシーバー、太陽光充電器などと接続でき、「端末を無理にこじ開けようとすると、保存データやインストール済みソフトウエアを消去し、端末自体も操作不能にする」と説明している。