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 英政府通信本部(GCHQ)は米国家安全保障局(NSA)と協力し、米Yahoo!のユーザーのウェブカム映像を傍受していたと、複数の海外メディア(New York TimesRegisterComputerworldForbesなど)が現地時間2014年2月27日に報じている。

 米政府の監視活動を告発した元米中央情報局(CIA)職員Edward Snowden容疑者から入手した機密文書によって分かったことだとして、英Guardianが最初にこれを報じた。

 問題の文書は2008年~2010年にGCHQが作成したもの。それによると、GCHQは「Optic Nerve」という暗号名が付けられた作戦において、Yahoo!ユーザーがチャットの際に使ったウェブカムから静止画像を大量に収集してデータベースに保存していた。

 2008年に半年間実施したプログラムでは、180万人以上のYahoo!ユーザーからの画像が集められた。監視対象ではないユーザーも含まれ、性的な画像も多数あったという。

 Optic Nerveは2008年にプロトタイプとして開始し、2012年にも運用されていたことがGCHQのイントラネットのページから確認されている。GCHQの監視対象である人物がYahoo!サービスを利用していることが分かっていたため、Yahoo!の画像収集を決めたと見られる。

 同作戦は、GCHQの大規模なインターネット傍受ネットワークを使って情報収集し、NSAが提供する検索システムで処理していた。GCHQは分析担当者が画像のメタデータしか参照できないよう検索を限定していたが、監視対象者と同様のユーザー名の場合は、顔が写っている画像を表示できたという。

 Yahoo!は、当局から事前に何も知らされていなかったとし、「それが事実なら、当社ユーザーに対するまったく新しいレベルのプライバシー侵害であり、決して容認できるものではない」と、怒りを露わにしている。