2000円割引キャンペーンなどを実施
タクシー大手の日本交通(東京都北区)の場合、ハイヤー料金は1時間または15kmで6270円からである。道路状況や利用スタイルなどにもよるが、単純比較すればUberの料金は短時間・短距離移動では割安、1時間程度の移動では割高になる。
ただし、Uber Japanの塩濱剛治代表取締役社長は「まずはUberのサービスを体験して良さを認知してもらうことが重要。当面は利益を上げることよりも先行投資を重視する」と説明した。具体的にはソーシャルメディアなどを通じて利用者を紹介した場合に紹介者と利用者の両方に2000円割引クーポンを提供するなど、割引キャンペーンを積極的に実施する。
Uberは2009年設立。本社を置く米サンフランシスコで2010年にハイヤー配車サービスを開始し、その後ニューヨークやシアトルなどの米主要都市や欧州・アジアなどに進出して急成長を続けている。2013年8月に米Google傘下のGoogle Venturesが約2億5000万ドル(現在のレートで約250億円)の投資を実行しており、Googleによる最大規模のベンチャー投資として話題になった(関連記事:ベンチャーがルールを変える、タクシーや旅行業界などに変革)。