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写真●左から米HPのマイケル・ズー HPネットワーキング、グローバルソリューションとアライアンス担当シニアディレクター、NEC システムプラットフォームビジネスユニット担当の福田公彦執行役員、米HPのモルテン・イルム HPネットワーキング、APAC担当バイス・プレジデント兼ゼネラルマネージャー
写真●左から米HPのマイケル・ズー HPネットワーキング、グローバルソリューションとアライアンス担当シニアディレクター、NEC システムプラットフォームビジネスユニット担当の福田公彦執行役員、米HPのモルテン・イルム HPネットワーキング、APAC担当バイス・プレジデント兼ゼネラルマネージャー
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 NECと米ヒューレット・パッカード(HP)は2014年3月4日、企業向けSDN(Software Defined Networking)の分野で協業を進めていくと発表した。具体的には、(1)企業向けSDN領域におけるオープンなエコシステムを実現する、(2)オープンな標準技術でのSDN対応ネットワーク機器の相互接続性を強化し互換性を担保する、という2点で協業を進める。

 NECとHPは1995年から戦略的パートナーシップを結んでいる。さらに両者とも最初期からOpenFlowの開発に取り組んでいる。「自然と2社によるSDN分野での協業の形になった」と米HPのモルテン・イルム HPネットワーキング、APAC担当バイス・プレジデント兼ゼネラルマネージャーは語る(写真)。

 SDNのアーキテクチャーは、パケットをフォワーディングする機能に特化した「インフラストラクチャー層」、パケットのフォワーディングをプログラマブルに一元制御する「コントロール層」、そしてアプリケーションからコントロール層を制御する「アプリケーション層」の三層構造となっている。

 コントロール層とインフラストラクチャー層の間のAPI(Application Programming Interface)は、Southbound APIと呼ばれる。OpenFlowプロトコルはSouthbound APIの一つだ。コントロール層とアプリケーション層の間のAPIはNorthbound APIと呼ばれており、OpenFlowの標準化を進める「Open Networking Foundation(ONF)」で2013年10月から標準化が始まっている。

 NECとHPはいずれも、インフラストラクチャー層に当たるOpenFlow対応スイッチ、コントロール層に当たるSDNコントローラー、アプリケーション層に該当する各種SDNアプリなど、すべての層で製品を提供している。今回の協業によって両者は、Northbound APIの標準化を推進し、NECとHPそれぞれのSDN対応スイッチとSDNコントローラーの相互接続性を強化することで、「オープンなエコシステム作りを推進し、マーケットを拡大していく」(NEC システムプラットフォームビジネスユニット担当の福田公彦執行役員)とした。

 具体的には、HPが出荷する50機種以上のOpenFlow対応スイッチを、NECのSDNコントローラーで制御可能にするように相互接続性を強化するほか、NECが持つ仮想ネットワークを論理ネットワークとして構成できるようにする「VTN(Virtual Tenant Network)」機能からHPのSDNコントローラーを利用可能にする。このほか、両者でNorthbound APIの互換性を推進することで、サードパーティー製のSDNアプリを増やし、ユーザーの選択肢とメリットを拡大することを狙う。

 もっともNECとHPのSDN化のアプローチは、ハードタイプのOpenFlow対応スイッチを基本とするホップ・バイ・ホップ方式をベースとしているため、既存のネットワーク機器からの置き換えがハードルの高さとなっている。この点について米HPのマイケル・ズー HPネットワーキング、グローバルソリューションとアライアンス担当シニアディレクターは、「HPではSDNレディーのスイッチを全世界で2500万ポート出荷している」と指摘。このようにSDNレディーの製品で既存機器を置き換え、段階的にSDNを導入可能にするシナリオが現実的との考えを示した。

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