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写真●Pica8 Pronto 3297の外観
写真●Pica8 Pronto 3297の外観
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 エヌ・シー・エル・コミュニケーション(NCLC)は2014年3月25日、汎用ハードウエアとOSS(オープンソースソフトウエア)の採用により低価格化を図ったネットワークスイッチ「Pica8 P-3000シリーズ」の新モデル「P-3297」(写真)の提供を開始したと発表した。新モデルでは、OpenFlow用のフローテーブル容量を既存モデルの4倍にした。開発会社は米Pica8。

 P-3000シリーズは、価格の安さをうたうToR(トップオブラック)用途のL2/L3スイッチである(関連記事:NCLC、OSSとODMでコモディティを追求した低価格スイッチ機器を出荷)。最大の特徴は、汎用ハードウエアのODM(相手先ブランドによる設計/製造)調達とOSSの採用によって価格を低く抑えたことである。

 ハードウエアは汎用品を採用。ASICは米BroadcomのTrident+、CPUは米Freescale Semiconductor製である。OSは、Linuxカーネルの上に、OSSのL2/L3処理ソフト「XORP」の拡張版を搭載した。XORPへの機能拡張では、L3マルチパスのためのOSPF/ECMPを実装したほか、OpenFlowスイッチソフト(Open vSwitch)を同こんしている。

 新モデルのP-3297は、メモリー領域を拡大し、OpenFlowスイッチを使う際に利用可能なフローテーブルの容量を、既存の全モデルと比較して4倍となる8192フローエントリーまで定義できるようにした。従来モデルは2024フローエントリーまでである。

 なお、フローエントリーとは、どのフレームをどのように操作するのかを記した定義レコードである。これにより、経路制御機能やセキュリティ機能などのように、より多くのフロー定義を必要とするアプリケーション環境で利用しやすくなった。さらに今回、同こんするOpen vSwitchのバージョンをOpen vSwitch 1.9からOpen vSwitch 2.0(OpenFlow Ver.1.3準拠)とした。

 搭載ポートは、P-3000シリーズのエントリーモデル群(P-3290/P-3295)と同様、1000BASE-T×48および10Gビット(SFP+)×4ポートである。エアフローの違いに応じて、通常の前面吸気背面排気エアフローモデルのほか、背面吸気前面排気エアフローモデル「P-3297R」を用意した。P-3297の価格はオープンで非公開だが、上位モデル「P-3920」(10Gビット×48ポート)の価格は、2012年4月の製品発表時点で154万5000円(税別)だった。