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 総務省は2014年3月25日、情報通信審議会から、「放送システムに関する技術的条件」(平成18年9月28日付け諮問第2023号)の「超高精細度テレビジョン放送システムに関する技術的条件」のうち「衛星基幹放送及び衛星一般放送に関する技術的条件」に関する一部答申を受けたと発表した。

 衛星基幹放送(BS放送と東経110度CS放送、利用帯域幅は34.5MHz)では、映像フォーマットには4K(3840×2160画素)および8K(7680×4320画素)を採用した。色域だけでなくフレーム周波数も拡大したものを選択肢として用意した。

 映像符号化方式には、従来のMPEG-2やH.264(MPEG-4 AVC)に比べて高効率な符号化が可能なH.265(HEVC)を採用した。多重化方式は、MMT・TLV方式を基本としつつ、現行のMPEG-2 TS方式についても必要な追加規定を行う。

 変調方式に16値APSKを使用した場合、約100Mbpsの伝送容量を確保できるため、衛星のトランスポンダ(電波中継器)1本で1チャンネル分の8K放送もしくは3チャンネル分の4K放送が可能になる。電波の受信環境をより良くするために8相PSKを使用した場合の伝送容量は最大約72Mbpsで、2チャンネル分の4K放送を伝送できる。

 衛星一般放送(東経124/128度CS放送、利用帯域幅は27MHz)は、映像フォーマットを4Kまでとしている部分が衛星基幹放送とは異なる。映像符号化方式にはH.265(HEVC)を採用した。一方で伝送路符号化方式や多重化方式などは基本的に現行方式の通りとした。現行の8相PSKで最大約45Mbpsの伝送容量を確保でき、トラポン1本で1チャンネル分の 4K放送を伝送できる。

 総務省は今回の一部答申を踏まえ、関係規定の整備を予定する。4K・8Kに対応した超高精細度テレビジョン放送(UHDTV)の技術的条件については、情報通信審議会 情報通信技術分科会 放送システム委員会(主査:東京理科大学 教授の伊東晋氏)が2013年5月より検討を進めてきた。

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