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写真1●2014年3月26日に発足した「サイバー防衛隊」の執務室(防衛省提供)
写真1●2014年3月26日に発足した「サイバー防衛隊」の執務室(防衛省提供)
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写真2●執務室を視察する小野寺五典防衛大臣(防衛省提供)
写真2●執務室を視察する小野寺五典防衛大臣(防衛省提供)
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 防衛省・自衛隊は2014年3月26日、サイバー攻撃の脅威に対応する「サイバー防衛隊」を新たに編制した。サイバー空間の安定的な利用を確保するという安全保障上の課題に対処する任務を担う。

 約90人の隊員は内部から異動させた。統合幕僚監部の指揮下に入るが、防衛大臣直轄という位置付けの部隊になる(写真1、2)。

 サイバー防衛隊は24時間体制で勤務し、防衛省・自衛隊の内部ネットワークを監視したり、サイバー攻撃発生時の対処をしたりする。サイバー攻撃に関する脅威情報の収集・分析・調査研究活動も一元的に担う。内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)など既存の政府セキュリティ機関や、海外のセキュリティ関連機関とも連携しながら、サイバー攻撃対処能力を強化するとしている。

 サイバー攻撃は現代戦の重要な構成要素になっている。一部の国々はサイバー戦力の保有・行使に積極的で、国家機関の関与が疑われるサイバー攻撃によって敵対国の社会インフラが打撃を受けるケースも発生している(関連記事:韓国を襲った大規模なサイバー攻撃、銀行業務の一時ストップなど深刻な被害イランのエネルギー関連施設に新たな「Stuxnet」攻撃---米英メディアが報道)。

 日本の自衛隊にもサイバー攻撃対策のための組織はあったが、陸・海・空の自衛隊に分散しており、装備や能力にも制約があった。サイバー攻撃隊の新設によって組織を一元化するとともに、サイバー攻撃に対する防衛力を高めて国際情勢に対応する狙いがある。

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防衛省・自衛隊の発表資料