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対局終了後の対局室。右側が屋敷伸之九段、将棋ソフト側はデンソーが開発したロボット「電王手くん」が駒を動かした
対局終了後の対局室。右側が屋敷伸之九段、将棋ソフト側はデンソーが開発したロボット「電王手くん」が駒を動かした
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電王戦に参加した、全ての将棋ソフト開発者とプロ棋士が会見に応じた。テーブル席の右側は日本将棋連盟の谷川浩司会長、左側はドワンゴの川上量生会長
電王戦に参加した、全ての将棋ソフト開発者とプロ棋士が会見に応じた。テーブル席の右側は日本将棋連盟の谷川浩司会長、左側はドワンゴの川上量生会長
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 コンピューター将棋ソフトとプロ棋士が対戦する「第3回将棋電王戦」の第5局が2014年4月12日に将棋会館で開催され、後手番の「Ponanza」(開発:山本一成氏、下山晃氏)が、先手番の屋敷伸之九段に130手で勝利した。この結果、第3回将棋電王戦はコンピューターの4勝、プロ棋士の1勝で幕を閉じ、プロ棋士は2年連続で負け越した。将棋電王戦は「ニコニコ生放送」でインターネット中継されており、第5局は対局終了までに約63万人が視聴した。

 敗れた屋敷九段は「序盤から中盤は難しい将棋だった。終盤の入り口まではうまくいっていたと思ったが、最後は相手の地力が上だったのかと思う。終盤に何手か間違えたので、敗戦は仕方がない。熱戦になったのは良かった」と感想を述べた。

 日本将棋連盟の谷川浩司会長は将棋ソフトの実力について「この1年間でコンピューターはさらに強くなった。負け越しという厳しい現実を受け止めている。(コンピューターは)プロ棋士の中位以上の実力があると認めざるを得ない。来年も電王戦を開催するとしたら、プロ棋士側は相当な覚悟をもって臨まなければならない」と語った。

 主催者であるドワンゴの川上量生会長は、「数字の上では棋士の1勝4敗だったが、中身の濃い戦いだった。人間とコンピューターの戦いはどうあるべきか、さまざまな考えがあったが、今回はルールを変更しなかった。今後も電王戦が続くかは未定だが、開催するとしたらいろいろなやり方を試していきたい」と今後の課題を述べた。