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 NTTコミュニケーション科学基礎研究所は最新の研究成果29件を一般公開するイベント「オープンハウス2014」を2014年6月5日、6日に開催した。6月2日には報道関係者向けに内覧会を開き、29件のうち7件を展示した。同研究所の前田英作所長(写真1)は「課題も方法も挑戦的なものばかり」と先進的な取り組みであることを強調した。

写真1●NTTコミュニケーション科学基礎研究所の前田英作所長
写真1●NTTコミュニケーション科学基礎研究所の前田英作所長
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 NTTコミュニケーション科学基礎研究所は基礎研究を通して、「産学官を通じた研究開発のモデルケースを目指す」(前田所長)組織。同研究所では主要な研究を(1)メディア、(2)信号、(3)知識、(4)人間の4領域に分類しており、「通信以外の分野を手がけている企業や団体と共同でのイノベーション実現」(前田所長)に挑戦している。

 研究結果として展示した7つのブースのタイトルは以下の通りだ。メディア領域では「カメラで撮ってその場で動画検索」。信号領域では「音声認識の大敵"残響"を退治します」と「LEDカメラで挑む超多チャネル音響信号の観測」。知識領域では「日本語を並べ替えて翻訳しやすく!」。人間領域では「小さくてもパワフルな引っ張られ感」「質感の科学と制御:液体の心理的リアリティ」「運動の可聴化によるスポーツ上達支援」。各ブースに説明員が立ち、参加者はそれぞれの動作や効果を体感できるようになっていた。

インデックス化なしで映像からも画像を検索

 「カメラで撮ってその場で動画検索」は、画像の中にあるロゴや建物、人物などを指定して、多数の映像から同じものが映っているシーンを検索する技術だ。撮影視点や照明変化の影響を受けにくい「インスタンスサーチ」という技術を使用している。画像を直接比較するので、検索対象の映像に事前にデータを付与する必要がない。

写真2●展示では、まずタブレットにインストールした専用のアプリで検索したいものを撮影した。撮影画像の中から対象となる範囲を指定する。今回はヘルメットにあるNTTロゴを指定した
写真2●展示では、まずタブレットにインストールした専用のアプリで検索したいものを撮影した。撮影画像の中から対象となる範囲を指定する。今回はヘルメットにあるNTTロゴを指定した
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写真3●同じタブレット内に保存してある動画の中から、指定したロゴと同じマークが映っている映像がヒットした。結果を見やすいようにタブレットの画面をディスプレイに映している
写真3●同じタブレット内に保存してある動画の中から、指定したロゴと同じマークが映っている映像がヒットした。結果を見やすいようにタブレットの画面をディスプレイに映している
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写真4●別の画像で試しているところ。指先で範囲を指定して撮影する。これはロンドンの地下鉄のマークだ
写真4●別の画像で試しているところ。指先で範囲を指定して撮影する。これはロンドンの地下鉄のマークだ
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写真5●映像の中で一瞬だけ映ったマークでもヒットする様子をデモしていた
写真5●映像の中で一瞬だけ映ったマークでもヒットする様子をデモしていた
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