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写真1●スマートフォンの呼び出し画面
写真1●スマートフォンの呼び出し画面
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写真2●管理用の画面
写真2●管理用の画面
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 2014年6月5日から7日まで岡山市で開催されている第18回日本医療情報学会春季学術大会で、ユニアデックスがITベースのナースコール(患者が看護師を呼び出すシステム)システムを展示した。

 患者がベッドサイドの呼び出しボタンを押すと、看護師に配布している院内用スマートフォンの呼び出し音が鳴ると同時に、患者の氏名や部屋番号などが表示される(写真1)。対応OSはAndroid 4.0以降、iOS 7。

 呼び出した看護師が一定の時間応答をしなかった場合は、あらかじめ指定した看護師(同じチームや同じ階などで分類可能)にもコールが転送される。スマートフォンは、看護ステーションなどに配置するターミナル端末で管理できる(写真2)。この画面では、電子カルテシステムとの連携で、その患者の担当看護師や病状、年齢や性別など基本的なデータも確認できる。

 既に、福井大学医学部附属病院が導入を決めており、2014年9月に1700台のスマートフォンを看護師に配布する計画。これまで利用していた医師や看護師のコミュニケーションシステム(PHSシステム)や一般の電話回線(一部は緊急用に残す予定)は廃止して、ほとんどの情報をITネットワーク上でやり取りする。

 福井大学病院 医療情報部の山下芳範准教授は「今年稼動する新棟はそもそも電話線を引いておらず、情報を全てLAN上でやり取りする。これは、この規模の病院としては初めてではないか。既に実験的に一部の看護師にスマートフォンを配布しているが、他の看護師から早く欲しいという要望がどんどん来て対応に苦慮している」と説明した。

 コストに関しても、「スマートフォンの価格が下落しており、現在では1台2万円以下で購入できる。PDA(通常5~10万円)に比べればかなり安い。しかもPHSシステムを廃止できるので、さらなるコストダウンが見込める」とメリットを強調した。