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図●「拡張型メッセージキューソリューション」の位置付け
図●「拡張型メッセージキューソリューション」の位置付け
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 日立製作所は2014年6月9日、ビッグデータ処理の高速化、無停止化を支援するソリューションの提供を開始する。ビッグデータの収集・制御を担うプラットフォームと位置付け、通信事業者や大量のセンサーデータを活用する企業などに売り込みたい考え。2016年3月までに、20システムの導入を目指す。

 新たに提供するのは、「拡張型メッセージキューソリューション(AMQ)」()。モバイル端末やセンサーといったクライアントからデータを受け付け、集計や解析などの役割を担う後段のシステムに中継する独自ミドルウエア「Advanced Message Queue」を中核とする。同社のインメモリー型分散KVS(キーバリューストア)製品、「uCosminexus Elastic Application Data store(EADs)」と組み合わせて販売する。

 AMQでは、サーバーとクライアント間の処理依頼を仲介する「メッセージキュー」の機能を日立が独自に強化した。ポイントは三つある。

 一つめは、無停止化だ。複数のサーバーにデータを分散配置する。データを二重、三重に複製して常に分散処理することで、一部のサーバーに障害が発生しても、系切り替えなしで処理を継続できる。

 二つめは、高速化である。メモリー上にデータを保持し、ボトルネックとなるディスクI/Oを不要にした。さらに、データ圧縮やデータ構造の最適化処理を施すことで、性能を向上させた。

 三つめは、クライアントと後段システム間の処理のシンプル化。AMQがデータの優先度を制御したり、通信速度を平準化したりすることで、両者間の性能や機能差分を吸収し、システム全体の疎結合化を実現する。

 これら三つの強化によって、「バースト性の高いトラフィックを、キャリアグレードの信頼性で処理できるようになる」と、情報・通信システム社 通信ネットワーク事業部の神谷俊之TMS本部主任技師は話す。

 通信事業者のメールシステムなどのほか、チケット予約・販売の受付システムやスマートメーターの通信システムへの適用を想定しているという。日立は、システム構築やパラメーターの設計を担う。必要に応じて、アプリケーション開発も請け負う考えだ。