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 日本の会計基準設定主体であるASBJ(企業会計基準委員会)は2014年6月9日、日本版IFRS(国際会計基準)、J-IFRSなどと呼ばれる「エンドースメントされたIFRS」の策定に向けて議論する「IFRSのエンドースメントに関する作業部会」の第14回会議を開催した。5月22日に開催した第13回会議に続いて、日本版IFRSの公開草案作成に向けた基準の仕様について議論。ASBJの小野行雄委員長は、「慎重な審議が必要だが、そろそろ最終段階に進めていきたい」と語った。

「修正版IFRS」は仮称

 エンドースメントされたIFRSは、IFRSそのもの(ピュアIFRS)を構成する基準一つひとつを検討し、必要に応じて削除または修正したものを指す。金融庁が2013年6月19日に公表した報告書「国際会計基準(IFRS)への対応のあり方に関する当面の方針」でIFRS任意適用促進策の一つとして示した(関連記事:「強制適用の判断見送り、我が国に適したIFRS策定」、金融庁が報告書)。

 5月12日に開催した第12回会議では、IFRSに対する削除/修正について「(ピュアIFRSを)可能な限り受け入れるのが前提。十分な検討を尽くしたうえで、基本的な考え方や実務上の困難さの観点から『なお受け入れがたい』との結論に達したもののみを削除/修正する」との方針を打ち出し、「のれん」と「当期純利益/リサイクリング」に絞って検討していく方向性を示した(関連記事:ASBJがJ-IFRS草案に向け方針整理、基準の削除/修正は「必要最低限」)。

 これを受けて第13回・第14回会議では、「のれん」「当期純利益/リサイクリング」を削除/修正すると仮定した場合に、基準がどのような仕様になるかについて、案を示して議論した。ちなみに第12回会議から、ASBJはエンドースメントされたIFRSを「修正版IFRS」と呼び、仕様案でも修正版IFRSという言葉を使っている。ただ、「当該会計基準の名称は今後定められる」という注を入れており、これが正式名称ではないとしている。