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図●新たに公開されたRFC7230の冒頭部分 RFC2616を破棄(Obsoletes)したことが示されている。
図●新たに公開されたRFC7230の冒頭部分 RFC2616を破棄(Obsoletes)したことが示されている。
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 Webブラウザーによるアクセスをはじめ、スマートフォンアプリや家電機器、IoT(Internet of Things)デバイスの通信など、世の中のいたるところで使われている最も重要な基本プロトコルの一つ「HTTP」(HyperText Transfer Protocol)が6月上旬、実に15年ぶりに改訂された(プロトコルのバージョン自体は1.1のまま)。

 インターネット技術の標準化団体であるIETF(Internet Engineering Task Force)が2007年に立ち上げた「HTTPbisワーキンググループ(WG)」が規格改訂に携わった。

 1999年の公開以来、長らくインターネットアプリケーション開発者のバイブルとして使われてきた「RFC2616」(RFCはrequest for commentsの略。インターネットの技術仕様や取り決めについて記した文書)は破棄(Obsolete)され、代わりに以下に示す六つの新しいRFCが公開された()。

・RFC7230「HTTP/1.1: Message Syntax and Routing」
・RFC7231「HTTP/1.1: Semantics and Content」
・RFC7232「HTTP/1.1: Conditional Requests」
・RFC7233「HTTP/1.1: Range Requests」
・RFC7234「HTTP/1.1: Caching」
・RFC7235「HTTP/1.1: Authentication」

 新しいRFC群によって変更されたり改善されたりした内容については、それぞれのRFCの最後のあたりにある「Changes from RFC 2616」セクションに記載されている。

 HTTPbis WGで議長を務めるMark Nottingham氏は、ブログの中で「RFC2616 is Dead」(RFC2616は死んだ)と表現し、「あなたのハードディスクやブックマークから削除し、プリント物があれば燃やすかリサイクルしなさい」と述べている。

 捨てるかどうかはさておき、改訂されて破棄された以上、今後RFC2616を使うのは禁じ手である。HTTPを通信プロトコルとして採用するインターネットアプリケーション開発者はこの先、改訂されたRFC7230~7235を参照して開発する必要がある。