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 スマートフォンとポータブルSIM本体は、Bluetooth通信により接続を維持する必要がある。Bluetoothが切断された場合や、ポータブルSIM本体のバッテリーが切れた場合は、SIMカードを抜いたのと同じ状態となり、通話やデータ通信はできなくなる。

 利用シーンとして、複数のスマートフォンやタブレットを1台のポータブルSIMで使い分けることの他に、複数のポータブルSIMを持ち歩き、1台のスマートフォンで複数の回線を利用することも想定する。これにより個人用の携帯電話と仕事用の携帯電話を1台にまとめることができる、といったメリットがあるという。また、アプリケーションの実装次第ではホーム画面のアイコンや壁紙を切り替えたり、仕事用の端末ではカメラの起動を禁止するといったポリシーも設定できるという。

 SIMカードを利用したID認証機能も備える。セキュアエレメントを利用してdocomo IDやGoogleアカウントなどの認証情報を保存しておき、NFC経由でスマートフォンやPCにおける認証に用いることが可能という。具体的にはスマートフォンやPCに専用アプリを搭載しておき、ポータブルSIMから取得したIDとパスワードをWebブラウザーのフォームに自動入力する仕組みとなっている(写真4、写真5)。

写真4●スマートフォン用のアカウント管理アプリ
写真4●スマートフォン用のアカウント管理アプリ
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写真5●PC用の専用アプリでID認証を利用する例
写真5●PC用の専用アプリでID認証を利用する例
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 ポータブルSIMの試作機はシャープ製で、外形寸法は約80×40×5.6mm、重量は約20gと軽い。ただしスマートフォンやタブレットとともに常に持ち歩く必要があるため、リストバンド型など、様々な形状のデバイスを検討しているという(写真6)。

写真6●リストバンド型ポータブルSIMの可能性
写真6●リストバンド型ポータブルSIMの可能性
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 具体的な商品化の時期などは未定としているが、「上海でのMobile Asia Expoに出展したことで、海外のキャリアや端末メーカーから多くの注目を集めている。ポータブルSIMに賛同してもらえるよう、今後もアピールしていく」(ブース担当者)と狙いを語った。