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写真●ガートナーリサーチの片山博之リサーチディレクター
写真●ガートナーリサーチの片山博之リサーチディレクター
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 ガートナーリサーチの片山博之リサーチディレクターは、2014年6月11日、ガートナージャパン主催の「アウトソーシング&ITマネジメントサミット2014」に登壇し、IT部門の在り方について「IT部門とビジネス部門は一体化すべき」と主張した(写真)。

 片山氏は「IT組織の"レゾンデートル"」と題した基調講演の冒頭で、ガートナーが実施した従業員1000人以上の企業に対する調査を紹介、約6割が「10年後のIT部門に大きな変化が起こる」と予想していることを指摘した。「レゾンデートル」はフランス語で「存在意義」という意味。

 片山氏はタクシーの配車アプリをつかった事業や、航空機のエンジンにセンサーを付けて故障を未然に防ぐサービスを紹介。こうしたITを活用した新しいビジネスモデルを「デジタル化」と呼び、「主要なビジネスに成長する」(片山氏)と予想した。その動きの中で「IT部門の存在価値が変わる」(片山氏)と述べた。

 片山氏は、ITを利用した新たなビジネスに取り組む際には、投資の管理とアウトソーシングの見直しが不可欠であると主張。投資対効果の透明性を確保するべきだとし、「事前と事後に効果を検証することが重要」(片山氏)と述べた。アウトソーシングについては、標準的な業務は外部に委託し、内部では専門的なスキルを持つ人材を育成するなど、アウトソースとインソースの明確化を進めるべきとした。

 片山氏は「IT部門と利用部門を橋渡しする人材の登場」、「経営企画部門にIT組織が組み込まれる」と半数以上が予想している調査結果も紹介。IT部門と利用部門との距離が縮まるという見解を示した。

 最後に片山氏は、IT部門について「ビジネス戦略までも策定する役割を担うのが理想だ」と述べ、講演を締めくくった。