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写真1●Nginxの開発者で米NginxのCTOであるIgor Sysoev(イゴール・シソエフ)氏
写真1●Nginxの開発者で米NginxのCTOであるIgor Sysoev(イゴール・シソエフ)氏
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写真2●写真右から、サイオステクノロジー社長の喜多伸夫氏、米NginxのCEOのGus Robertson(ガス・ロバートソン)氏、米Nginxの事業開発ディレクターのAndrew Alexeev(アンドリュー・アレクセーエフ)氏、米NginxのCTOのIgor Sysoev(イゴール・シソエフ)氏、サイオステクノロジーOSSテクノロジーセンター長の黒坂肇氏
写真2●写真右から、サイオステクノロジー社長の喜多伸夫氏、米NginxのCEOのGus Robertson(ガス・ロバートソン)氏、米Nginxの事業開発ディレクターのAndrew Alexeev(アンドリュー・アレクセーエフ)氏、米NginxのCTOのIgor Sysoev(イゴール・シソエフ)氏、サイオステクノロジーOSSテクノロジーセンター長の黒坂肇氏
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 サイオステクノロジーは2014年6月17日、オープンソースのWebサーバーソフト「Nginx」の商用版「NGINX Plus」について、7月1日から国内販売を開始すると発表した。年額制のサブスクリプション(購読)ライセンスの形で販売する。米国での価格は1インスタンス当たり年額1350ドルからで、国内価格は「数十万円の前半」(サイオステクノロジー)。販売目標は初年度1年間で1000ライセンス。開発会社は米Nginx。

 NginxとNGINX Plusは、高速に動作することを最大の特徴とするWebサーバーソフトである。Webサーバーとしてだけではなく、負荷分散やコンテンツキャッシュのためのリバースプロキシーとしても使える。このため、既存のApache HTTP Serverの前段にNginxを配置して使うケースも多い。ソフトウエアだけで処理性能を拡張できるので、負荷分散装置などのハードウエアを購入するコストを削減できるとしている。

 Nginxは高速に動作することから、アクセス数が多いWebサイトほどNginxを選択する傾向があるという。オーストリアのQ-Successが提供するWeb技術の調査サービス「W3Techs.com」のレポートでは、記事執筆現在(2014年6月17日)、アクセス数上位1000サイトでの利用率はNginxが39.3%でApacheの33.8%を抑えて1位、アクセス数上位1万サイトでの利用率でもNginxが39.2%でApacheの39.2%と並ぶ。

 今回国内で販売を開始するNGINX Plusでは、商用版としてのサポートが受けられるほか、Nginxが備えない高可用性機能などを備える。例えば、負荷分散先サーバーのプロセスが正常に動作しているかどうかを定期的にHTTPのリクエストを発行して調べるヘルスチェック機能や、NGINX Plusの稼働ステータスをRESTとJSON形式でリアルタイムに取得/監視する機能を備える。また、負荷分散クラスターのノード構成をHTTP APIを介して動的に変更する機能も持つ。

 米NginxのCEOを務めるGus Robertson(ガス・ロバートソン)氏は、Nginxが高速に動作する理由を「開発者が優れていてコードが美しいから」と説明する。開発者でCTOのIgor Sysoev(イゴール・シソエフ)氏は、Nginxを開発した経緯を「Apacheの改良を試みたがApacheには限界があった。Apacheの限界を超えるために開発した」と説明する(写真1、2)。今後の機能強化としてIgor Sysoev氏は、リクエストの非同期処理を改良すること、機能モジュールを動的に組み込めるようにすること、負荷分散プロキシーのノード構成だけでなく、幅広い用途で設定を動的に変更できるようにすること、などを挙げた。