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写真1● トヨタ自動車九州 取締役の百瀬 英典氏
写真1● トヨタ自動車九州 取締役の百瀬 英典氏
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写真2●TRIART 取締役社長の今津 研太郎氏
写真2●TRIART 取締役社長の今津 研太郎氏
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 「地場仕入先や行政・研究機関、地元ITベンチャーなど、九州の様々な“ちから”を取り込んで、競争力のあるクルマづくりをしていきたい」---。トヨタ自動車九州 取締役の百瀬 英典氏(写真1)と、福岡県飯塚市のITベンチャー企業、TRIART 取締役社長の今津 研太郎氏(写真2)が、2014年6月19日に「Cloud Days 九州 2014/ビッグデータEXPO 九州 2014/スマートフォン&タブレット2014 in 九州/Security2014 in 九州/MOBILE&SOCIAL 九州 2014」のKEYNOTE講演に登壇。「トヨタ自動車九州での『九州のちから』を活かした取り組み」と題して、九州の持つ力を再発見し活かす地域連携活動と、その一環としての地元のITベンチャーとの協業について講演した。

 百瀬氏は、まず、トヨタ自動車九州の概要を説明。同社は、九州の地で創業して22年になり、トヨタグループの中では、高級車ブランドの「レクサス」および、ハイブリッドの生産拠点という位置づけになる。2013年6月には生産累計500万台を達成したという。

 同社は、世界NO1品質向上への挑戦を続けており、米国の市場調査会社J.D.パワー・アンド・アソシエイツの初期品質調査(IQS:Initial Quality Study )で「プラチナ賞」を過去3回受賞しているという。また、2007年にはR&Dセンターを設立。品質向上だけではなく、商品力向上にも取り組んでいる。

地域連携活動の一環として、地元のITベンチャーと協業

 百瀬氏は、自動車の生産は、「トヨタ自動車九州だけでできることではない」と強調したうえで、「九州の会社として、地場仕入先や行政・研究機関、地元ITベンチャーなど、九州の様々な“ちから”を取り込んで、競争力のあるクルマづくりをしていきたい」と語った。

 例えば、ティア1の地場仕入先(52社)とは「九愛会」を組織して様々な活動を行っているほか、ティア2の地場仕入先(2200社)とは、トヨタ生産方式(Toyota Production System、TPS)の勉強会や研究会を開催している。また、福岡モーターショー2014に九州の伝統工芸を織り込んだコンセプトモデル「九州オリジナルカスタマイズカー」を出展するなど、九州各県の伝統産業との連携にも取り組んでいる。

 こうした地域連携活動の一環として、ICTに関しては、福岡県飯塚市のITベンチャー企業、TRIARTと協業している。「ICTには、トヨタグループとして、一生懸命取り組んでいる。生産を担っているトヨタ自動車九州としては、ICTを生産、製造工程で活かせないか、と昨年来考えていた」と、百瀬氏は語る。

 「協業に当たっては、TRIARTに当社の現場を見てもらったうえで、斬新な発想を出してもらった」(百瀬氏)。その成果が、製造現場で活用できる、「セキュアカメラ」と呼ぶ、iPhone用アプリだ。「セキュリティを担保しながら、iPhoneのカメラ機能を業務に活用できるアプリを、TRIARTに開発してもらった」(同)。

セキュリティを担保しながら、スマホのカメラ機能を利用できる

 ここで、TRIART 取締役社長の今津 研太郎氏が登壇。セキュアカメラについて、詳しく解説した。

 セキュアカメラの特徴は、他のカメラアプリを無効化できることだという。「AppStore上のカメラアプリやOS標準のカメラの機能を制限し、業務用のカメラのみが動作する環境を実現できる。MDMでカメラの利用が制限された環境でも、セキュアカメラのみ動作する」(今津氏)。これにより、社内の機密性の高い被写体を安心して撮影できる。

 今津氏は、「スマホを業務に持ち込むのは、非常に危険。撮った写真がSNSやブログ経由で、外に漏れる可能性があるからだ。このため、これまでは、業務端末として、自由に使えなかった。今回作った仕組みを使えば、安心して業務に利用できる」と語る。

 セキュアカメラで写真を撮影すると、すぐにサーバーにデータが送られる。このため、スマホにはデータが残らない。また、サーバーに送られたデータは、管理者か撮影者のみが利用でき、第三者が利用することはできない。これにより、「写真の流出をストップできるので、社内で自由にスマホを活用できる」という。