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 テレビや新聞、ラジオ、インターネットを含むすべてのメディア広告への支出額は今年、過去10年で最も伸び率が高くなる。中でもモバイル広告が急伸し、米広告市場をけん引していく――。こうした推計を市場調査会社の米eMarketerが現地時間2014年7月2日までにまとめた。

 これによると、2014年の米国における広告支出額は1801億2000万ドルとなり、前年から5.3%増加する見通し。広告支出額の前年比伸び率が5%を上回るのは、6.7%増を記録した2004年以来初めてという。

 メディア広告のうち、モバイル広告が占める割合は9.8%で、新聞(9.3%)、ラジオ(8.6%)、雑誌(8.4%)を初めて上回る。これによりモバイル広告は、テレビ広告、パソコン向け広告に次ぐ第3位の媒体になると同社は予測している。

 モバイル広告市場の成長を支えるのは、タブレット端末とスマートフォンの利用増大。eMarketerの推計によると、今年、米国成人のモバイル端末の1日当たり平均利用時間は2時間51分になる見通し。この数値は2013年では2時間19分だった。2013年はパソコンの平均利用時間も2時間19分で、モバイル端末と同じだったが、パソコンは今年、2時間12分に減少すると同社は予測している。

 一方で米国成人のテレビの平均利用時間は4時間28分と最も長く、テレビは依然、広告支出額が最も多いメディア。ただ今年のテレビの広告支出額伸び率は3.3%増なのに対し、モバイル広告は83.0%増で、両者の成長速度には大きな差が生じるという。

 eMarketerによると、米国広告市場の成長は米Googleや米Facebookなど一握りのネット企業に支えられる。2013年の市場全体の支出額に占めるGoogleの割合は10.0%、Facebookは1.9%だった。2016年には、2000億ドル規模となる米国広告市場全体の15.0%を、GoogleとFacebookの2社が得ると予測している。

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