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 2014年7月3日と4日にルクセンブルクで行われたIT専門イベント「ICT Spring Europe 2014」には、日本からIT系ベンチャー企業など12社が参加し、出展ブースを構えたほか現地投資家などを前にプレゼンテーションを行い、それぞれの製品やサービスを紹介した。

 5年前に始まった同イベントは、世界60カ国から3000人を超えるIT関係者が集まる。現地企業だけでなく、富士通や日立製作所を含む大手グローバル企業も出展する総合イベントだが、ルクセンブルク政府関係者とのネットワーキングに重きが置かれているようだ(写真1)。IT企業の誘致に熱心な同国の関係者は、「政府の要人の顔が見え、関係が近いのが、ルクセンブルクの魅力」と口をそろえる。同国は、神奈川県ほどの国土面積に対して、人口は50万人ほど。小回りの利く行政が、同国の売りになっている。Microsoftが買収したSkypeが同国に本社を構えていたことは有名だが、Amazon.comやeBay、PayPal、楽天なども欧州本社としてルクセンブルクを選んでいる。

写真1●ルクセンブルクで行われたICT Spring Europe 2014のネットワーキングパーティ
写真1●ルクセンブルクで行われたICT Spring Europe 2014のネットワーキングパーティ
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スタートアップ企業を支援


 同国はIT関連のスタートアップ企業の誘致と支援にも力を入れており、ICT Spring Europe 2014の展示会場にはスタートアップ企業を並べた一角を設けている(写真2)。この中に「日本枠」が設けられ、多数の応募の中から11社のスタートアップ企業が選抜された(表1)。この日本枠は、ルクセンブルク経済通商省と東京のルクセンブルク貿易投資事務所が協力して実現しているものであり、選抜企業は無料で出展できるほか、ピッチ(短い時間のプレゼンテーション)の機会が得られる(写真3)。2012年には5社、2013年8社のスタートアップ企業が日本から出展し、欧州市場進出の足掛かりとして利用してきた。実際、2013年に出展したSKEEDがルクセンブルクに拠点を設け、事業展開している。

表1●ICT Spring Europe 2014に選抜された日本企業11社
このほか、一般枠としてトーマツ ベンチャーサポートが出展した
企業名商品名概要
BeatroboPlugAirスマートフォンユーザー間で音楽を共有するためのプラットフォーム。イヤフォンジャックに装着するプラグと専用アプリで構成
ビズリーチzuknowフラッシュカードの仕組みを活用した、スマートフォン向けの学習支援アプリケーション
クラウドキャストCrowdcastスマートフォン/タブレット端末向け経費精算ソリューション
ユークリッドラボSpectee位置情報を活用した、スマートフォン向けソーシャルメディア
GunosyGunosyスマートフォン向けのニュース配信サービス
Emotional BrainsOkuyukiクラウドファンディングを活用した3Dフィギュアの印刷サービス
マイカレッドMiseteクラウドを活用した情報共有サービス
MoffMoffジェスチャーと音を結びつけるプラットフォーム。バンド(腕輪)と専用アプリで構成
八楽WorldJumper機械翻訳と人力翻訳を組み合わせた、低価格かつ短納期の翻訳サービス
ChatWorkChatWorkクラウドを活用した、ビジネス向けコミュニケーションツール
サンワハイテックSTAViスマートフォンを活用し、安心・安全を売りにする、個人向け電動カート(パーソナルモビリティ)

写真2●展示会場内にはスタートアップ企業向けのコーナーが設けられた
写真2●展示会場内にはスタートアップ企業向けのコーナーが設けられた
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写真3●会場内で行われたピッチ
写真3●会場内で行われたピッチ
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