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 「現場で使われている開発支援ツールの利用率は3割程度。思ったほど高くはなかった。しかし,ツールを利用しているITエンジニアに対して聞いた満足度は100点満点中約70点。意外に高かったな」。

 記者は,日経SYSTEMS2007年6月号に掲載した「開発支援ツール徹底調査」の結果を振り返っていた。今年も3月から4月にかけて「開発支援ツール徹底調査」を実施する。前回とは違う調査項目を固めるため,1年前の結果を見返していたのだ。

 前回は,要求/要件定義,分析/設計,プログラミングといった10の開発フェーズで「開発支援ツールを使っているかどうか」「使ったときの評価はどうか」などを調査した。その結果,10フェーズ全体でのツールの利用率は31.5%,ツールを使ったときの満足度は100点満点で67.4点だった(詳細な結果はこちら)。

ITエンジニアはツールの何を重視する?

 調査結果を改めて見返すと,ある疑問が記者の心に湧いてきた。その疑問とは「ツールの使い手であるITエンジニアは,ツールの何を最も重視しているのか」ということ。この疑問を今回の調査では調べたいと記者は思った。というのも,前回の調査でも,ITエンジニアが重視するポイントが,当初の予想と違った結果が出ていたからだ。

 その最たる例が,プログラミング・フェーズで最も利用されていることが分かったオープンソースの「Eclipse」。当初の予想は「Eclipseは無償。だからEclipseが選ばれる理由はダントツで『価格』だろう」だった。しかし結果は違った。Eclipseを選ぶ理由として「使いやすさ」「機能」といった項目を重視するITエンジニアが「価格」を上回っていたのだ。

 前回の調査結果を見ると,Eclipseが選ばれる理由として「価格」は4番目の16.1%に止まった。1番は「使いやすさ」で24.0%,2番は「機能」で23.5%という結果になった。おそらく,無償でダウンロードできるので,納得済みの上でITエンジニアが利用できるのが,「使いやすさ」「機能」が価格を上回った理由なのだろう。

 Eclipseが選ばれる理由が予想と違っていたことから「ITエンジニアがツールを使う上で重視していることをより詳しく知りたい」と考えた。そこで今回の調査では「一般的にツールを使う上で重視しているポイント」を各フェーズで尋ねることにした。

使ってみたいツールも調査対象に

 各フェーズで「ITエンジニアが今後のプロジェクトで使ってみたいと思っているツール」も尋ねることにした。これまで携わったプロジェクトでは利用していなかったものの,ITエンジニアが個人的に,各フェーズでどんなツールを使ってみたいのかを明らかにしたいからだ。

 前回の調査でも「プログラミング・フェーズでEclipse以外のツールを使ったことがないので,他のツールも使ってみたい」「トップダウンで使用を強制される市販製品はロクでもないものが多い。現場が自分たちに合ったツールを選択すべきだ」といった声が寄せられた。

 これらの声からは多くのエンジニアが,現在は使っていない他のツールに関心を寄せているいることがうかがえる。いったい現場のエンジニアがどのようなツールに関心を寄せているのかをつかみたい。

ITエンジニアの皆さん,調査へのご協力をお願いします

 今回の調査は昨年以上に,多くのITエンジニアの皆さんにご協力を仰ぎたい。より詳しく満足度を調べるためである。細かい評価項目に加えて,今回は使ったツールの総合満足度も,ずばり尋ねる。

 今回は,多くのITエンジニアの皆さんに答えていただけるように,設問数をなるべく減らす工夫を凝らした。例えば,前回の調査では10フェーズについて尋ねたが,今回は,分析/設計,プログラミング,単体テスト,機能テスト,負荷テスト,変更/構成管理,プロジェクト管理の七つに絞った。

 調査は4月中旬まで実施する。結果は,日経SYSTEMS6月号(5月26日発行)などで公開していく。ITエンジニアの皆さん,開発支援ツール徹底調査へのご協力,ぜひともお願いいたします。