ITコスト削減 四十八手
今回、日経コンピュータで紹介したITコスト削減の四十八手とは「寄り切り」や「突き出し」などの相撲の決まり手のこと。その数が実際に48かというとそうではなく、多くの数の中で「縁起がいい数」として48で語られるようになったという。
“禁じ手”は企業が成長するための戦略投資をカットすることだ。禁じ手に手を出すのではなく、四十八手でどこまでできるか考えていただければ幸いだ。以下に四十八手のタイトルを示す。それぞれの詳細は日経コンピュータ12月15日号をご覧いただきたい。このご時世だからこそ、できること。そしてコスト削減以外の効果を導き出せるものがあるはずだ。
もちろん、これがすべてとは思っていない。ITpro読者の中には「ほかにも、こんなITコスト削減のアイデアがある」「すでにこんなことを実践している」という方がきっといると思う。ぜひ、皆様のアイデアを本記事末尾の「コメントを書く」欄に書き込んでいただければ幸いである。機会があれば、またご報告したい。
1 グループウエアにグーグルを使う
2 オフィスソフトをフリーに切り替える
3 セキュリティは外部に任せる
4 運用管理やERPもオープンソースで
5 5万円のネットブック、用途を限れば実用に
6 探してみよう廉価品、同じ機能で半額も
7 開発機は中古で十分、3万円から手に入る
8 国内価格は米国の3倍、並行輸入も選択肢に
9 消耗品はまとめ買い、集中購買で安くする
10 実は純正トナーも再利用の格安版が
11 70万円以上ならIT減税を積極活用
12 プラットフォームはクラウドから調達
<契約>
13 再リースだと費用は9割減
14 データのバックアップ、オフラインなら半額に
15 24時間対応は必要か、止めると3割節約に
16 予約スペースを解約、100万円超浮くことも
17 従量課金契約を実態に合わせる
18 エディションを見直しソフトの保守料削減
19 オフィスソフトはまとめ買いがお得
20 グループ契約でコストを下げる
<運用>
21 サーバー統合と仮想化で費用減
22 インフラ期間貸しで年間維持費を3割減
23 海外リソースを活用、人件費は半額以下
24 ITILで運用体制を一から立て直す
25 保守コスト減をWin-Winで交渉
26 "餅は餅屋に"外部保守で3割減
27 休日夜間の電源オフ、PC1台4000円節約
<印刷>
28 モノクロ・2面・両面、初期設定はケチケチに
29 印刷機も脱汎用機、年数千万円の削減も
30 画像を間引いてトナー代を半減
31 ICカード認証で「とりあえず」根絶
32 プリンタを仮想化、「寸止め」でムダ省く
33 台数減らし完全集約、心理を変え保守削減
34 帳票を全廃し電子化、「紙」以外の効果大
35 紙ナシをITで支援、cm単位で厚さを管理
36 帳票印刷は外部に委託、スケール生かし2割減
37 名刺は逆に内製化、外部委託の4分の1に
38 5年の長期保証で修理費を減らす
39 複合機の隠れ機能でFAX通信費ゼロ
<通信>
40 高速化装置で帯域削減、回線の実力を出し切る
41 廉価版VPNを併用、データ量増をさばく
42 今さらADSLで通信費を7割減
43 Skypeを使い倒し電話も会議も無料に
44 PC利用のソフトフォン、固定よりも1万円安く
45 一時拠点の工事費は3G携帯でゼロ円に
46 携帯の定額活用で通信コストを下げる
47 外出先でも無線LAN、月380円で使い放題
48 モバイル通信費を削減、MVNOなら半額