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  ITproはテキストとHTMLのハイブリッド・メール「ITpro Data 製品&サービスメール」を4月14日から発行する。IT製品が持つ機能美を画像で伝えられるというメリットと,セキュリティ面の問題というデメリットを比較して,ITpro読者に安心して提供できると判断したからだ。ところが意外な伏兵がいた。Outlook 2007である。

 ITproの「製品&サービス・データベース」(以下,製品DB)は,さまざまな条件で製品/サービスを比較できるサービスだ。2008年10月にベータ版を開設し,サーバー /ストレージ,通信サービス,セキュリティ,業務パッケージなど対象領域を広げてきた。2009年7月には正式サービスとして本格運用を始める。

 製品DBのメルマガは,HTMLメールにすることに一定のメリットがあると考えた。通常の記事における「写真」と「本文」に加えて,定型的な「表」を基に製品/サービスを横断的に比較できるからだ。1Uサーバーは薄いし,巨艦UNIX機は扉が付いている。

 メルマガの画像をきっかけに製品DBにアクセスしてもらえれば,その良さを実感してもらえるはずだ。特に「比較表」は気に入っていただけるだろう。要らない行と列をサクサク消せる。印刷モードは「A4縦」「A4横」で列の数を切り替えられる。

メーラーの改善で緩和したセキュリティ問題

 しかし,HTMLメールの発行はそう簡単ではなかった。準備段階では「HTMLメールを取り巻く状況はどうか」「きちんと表示されるか」について議論を重ねた。

 セキュリティ面の話をすると,ITproの「HTMLメールはやめよう」という記事が注目を集めたのは記憶に新しい。HTMLメールの利点をうたった記事に続いて掲載したこの記事が出たのは,もう6年も前のことだ。それでも「記憶に新しい」という言葉が自然と出てくるほど,話題を集めた。

 HTMLメールがセキュリティ上の脅威を生み出す構造は,当時とあまり変わっていない。偽メールによるフィッシング行為が猛威をふるう現状を考えると,状況はむしろ悪化していると言える。

 救いはメーラーやOSのセキュリティ機能が向上したことだ。デフォルトでHTMLメールの画像表示などが無効になっている,スパム・メールの排除機能が充実した,OSの自動更新機能が普及した,などの改善が見られる。

 例えばWindowsメールでは,Webビーコン(Webバグ)といった手法に使われる画像表示の有効/無効は,ドメインやメールごとにポリシーを選択できる。ITpro Data 製品&サービスメールを閲覧できるように設定したからといって,すべてのHTMLメールが自動的に画像を読み込んでしまうわけではない。

 またBecky! Internet Mailでは,テキスト・パートのメールが優先表示される。ITproを含めて「HTMLは危険」と言われ続けてきたが,デフォルトで既に危険という事態だけはひとまず解消された。

 とはいえ,セキュリティ・ホールの不安から解放されたわけではない。「HTMLがメイン,テキストはオマケ」というスタンスはとりがたい。そこでITproでは,テキストとHTMLのマルチパート・メールとすることで,製品DB読者の判断に委ねることにした。

 製品DBメールは,製品/サービスやイベントの情報を提供する「ITpro Specialメール」の拡大版と位置づけ,同メールの読者に製品DBメール配信の可否を問う案内メールを3月に配信した。合わせてテキスト・パートのみを閲覧するための設定を案内した「マルチパート形式メールをテキストで表示するメールソフト設定」というページを設けて,セキュリティ上のメッセージを補完している。