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 今年も夏がやってきた。帰省,お祭り,台風… いろいろ思い出があるだろう。筆者にとっての夏といえば「鳥人間コンテスト」である。夏の琵琶湖で人力飛行機を飛ばす,あのテレビ番組だ。

 筆者は1991年から,参加者として,あるいは観戦者として,この鳥人間コンテストの大会(収録)に参加してきた。18年もやってると,いつのまにかよい成績を取れたり,そこでしか会わない大事な友人ができたり,いろいろうれしいことがある。

 2009年の今年,鳥人間コンテストはない。読売テレビは「番組制作費の見直しの検討」の結果として,本大会の開催を休止した。新聞やテレビを含め,広く報じられたのでご存知のかたも多いと思う。例年通りなら7月後半の週末,滋賀県彦根市で開催されるはずだった。

 あの大会に出る飛行機を作り,運用するのは大変な苦労である。筆者も何度かやったが,もう一度アレを全力でやるのは,正直しんどい。若さにまかせてという年齢ではなくなったせいもあるのか,やみくもに挑もうとはしなくなった。

 それでもチャンスが来たらきっと挑戦する。もし自分が学生のころに戻れるなら,間違いなく全力でやる。技術の力で何かを作るときに重要なことを,短い期間で,たくさん学べるからだ。

最初にまとめ

 最初に本稿の要点をまとめておく。三つある。

  • 鳥人間コンテストをはじめとする,学生が技術の力で挑戦するコンテストは素晴らしい
  • その素晴らしさは,競技への参加を通して,問題解決やスケジュール/工数管理,組織運営などを実地で学べることにある。学校の授業や講義では,これらをなかなか体験できない
  • もし近くに,技術的なコンテストに参加する学生がいたら応援してほしい。その応援は楽しい

 以下ではまず,学生がその技術力を生かして挑戦できるコンテストにどんなものがあるかを見ていく。航空に限らず,情報処理,数学,建築などさまざまなコンテストがある。これらの一部をざっと紹介する。

 続いて,筆者の鳥人間コンテストでの経験や,いくつかのプログラミング・コンテストを取材した経験をもとに,学生が技術の力で挑戦するコンテストに参加することでなにが学べるのかを見てみる。

 最後に,このようなコンテストに参加しようと思う若者を見たら,ぜひ応援してほしいという筆者の希望を述べる。応援よりも少しだけ深くコミットすると,より深く楽しめる。

 以下は少し長い記事である。冷たい麦茶か何かと一緒にお付き合いいただければ幸いである。