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情報システムの品質,コスト,納期のバランスを保ってプロジェクトを完遂させようと,「プロジェクト管理ツール」を採用する開発現場が増えている。「進捗管理」「コミュニケーション」「標準化」のどれを重視するかで,選ぶべき製品は異なる。(実森 仁志=日経SYSTEMS

 システムに対する機能要求は複雑化しているのに,短期・低コストの開発を求める声は増す一方だ。こうした“逆境”にあっても,品質,コスト,納期のバランスを保ってプロジェクトを完遂させようと,「プロジェクト管理ツール」を採用する現場が増えている。プロジェクト・マネージャ(PM)やプロジェクト・リーダー(PL)がスタンドアローン環境で使用するタイプのほかに,最近はネットワーク経由でプロジェクト・メンバー全員が利用するタイプの採用例も増えてきた。

 プロジェクト管理ツールを採用した担当者の多くは,「プロジェクトの現状を定量的に把握しやすい」,「タスクの実施漏れや不具合の解決漏れなどが少なくなった」,「社内の標準プロセスをツールで強制することで品質が底上げされた」など,その効果を実感している。

 しかし一方で,「機能が多すぎて使い切れていない」,「ツールに搭載された機能が自社にマッチせず,大半をカスタマイズした」などの苦労談や失敗談も耳にする。

 そこで,プロジェクト管理ツールを選定した担当者への取材を通じて,製品選択で失敗しないための着眼点を探った。その結果,(A)進捗管理,(B)コミュニケーション,(C)標準化---のうち,どれを重視するかで,選択すべきツールが変わることが浮き彫りになった(図1)。これは,ひと口にプロジェクト管理ツールといっても,“管理”する対象がまちまちだからである。

図1●プロジェクト管理ツールを選択する決め手は大きく三つ
図1●プロジェクト管理ツールを選択する決め手は大きく三つ
(A)進捗管理,(B)コミュニケーション,(C)標準化---のうち,どれを重視するかによって,現場担当者が選択したプロジェクト管理ツールは異なる。
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 また,プロジェクト管理ツールの導入に成功した担当者の多くは,使い勝手の面などで利用の敷居が低いことや,プロジェクトの実情に合わせられる柔軟性を,評価ポイントとして重視していた。プロジェクト管理ツールの場合,製品を選定・導入する以上に,ツールを正しく使うようにメンバーを教育することの労が多いからだ。