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 日経マーケット・アクセスが今秋から開始した企業情報システム担当者への調査では,最新あるいは注目のIT関連キーワードを毎月三つずつ挙げて,その認知度,業務への影響と利用の状況について聞いていく。2006年10月調査では,「SOA(サービス指向アーキテクチャ)」,「BPM(ビジネス・プロセス管理)」,「KM(ナレッジ・マネジメント)」を取り上げた。この中では「KM」の認知度,利用状況が特に高く,「SOA」「BPM」はほぼ同じような認知度,利用状況を示した。特に利用状況に注目して見ると,「全社的に運用」「部門,業務で運用」「一部の部門,業務で試験的に運用」の合計が,「KM」では約4割,「BPM」でも約3分の1という高い比率を示した。

 今回から,前回9月調査とは選択肢の一部やスコア換算基準を見直している。また今回図示している値には,「自社の情報システムに担当・関与している」回答者が約500人強,そうでない回答者が約1750人という比率で含まれている。前回調査の集計(10月18日付け記事参照)では,全数が「自社の情報システムに担当・関与している」回答者だった。

 今回の結果の中からシステム担当者に絞ってみると,三つのキーワードともにシステム担当者での「認知度」は,「聞いたことがない」が全回答者での比率の約25ポイント減。例えば図示した全回答者での「聞いたことがない」率は「SOA」は71.2%,「BPM」は71.9%,「KM」は46.3%だが,「情報システム担当者」に限ると順に約45%,約49%,約19%。「業務に通用する十分な知識がある」「内容をある程度理解している」「名前だけは聞いたことがある」は,図示した全回答者での比率にそれぞれ8ポイント前後を加えた値に近い。同様に「業務への影響」でも,システム担当者での「自分の業務には関係ない」率は三つのキーワードともに全回答者のでの比率の約14ポイント減で,「自分の業務に深く関わる」「将来関係するかもしれない」率にそれぞれ7ポイント前後が加わった形だ。

 面白いことに「利用状況」については,図示した全回答者での比率と,「情報システム担当者」に限った場合の比率がほとんど変わらない。例えば図示した全回答者での「導入/利用計画はまだ具体化していない」率は「SOA」は63.4%,「BPM」は60.3%,「KM」は50.9%だが,「情報システム担当者」に限っても順に約65%,約60%,約49%という比率。「全社的に運用」「部門,業務で運用」「一部の部門,業務で試験的に運用」についても同様である。

 今回の結果をシステム担当者の回答に絞った場合,「KM」は「認知度」「業務への影響」については前回調査での「日本版SOX法」には及ばないが「Web2.0」「モバイル・セントレックス」とほぼ同じで,「利用状況」では「日本版SOX法」をも上回った。「SOA」「BPM」は,「認知度」は前回の三つのキーワードを下回ったが,「業務への影響」では「Web2.0」「モバイル・セントレックス」をやや下回る程度,「利用状況」では「Web2.0」「モバイル・セントレックス」と「日本版SOX法」の中間という意外に高い値だった。

◆注
 調査実施時期は10月上旬~中旬,調査全体の有効回答は2283件。
 「認知度」は四択の質問で「業務に通用する十分な知識がある」を5,「内容をある程度理解している」を3.67,「名前だけは聞いたことがある」を2.33,「聞いたことがない」を1点にスコア換算した。前回調査ではそれぞれ4,3,2,1点に換算していた。
 同様に「業務への影響」は三択で「自分の業務と深い関わりがある」を5,「今は関わりがないが,将来関係するかもしれない」を3,「自分の業務には関係ない」を1点に換算。前回は4,3,2点への換算だった。
 「応用/利用状況」は五択で「全社的に運用されている」を5,「一部の部門,業務で運用されている」を4,「一部の部門,業務で試験的に運用されている」を3,「導入を計画している」を2,「導入/利用計画はまだ具体化していない」を1点に換算した。前回は「計画は具体化していない」を除く四択でそれぞれ4,3,2,1点に換算していた。

図1●最新キーワードの認知度・業務への影響・利用状況

図2●最新キーワードの認知度

図3●最新キーワードの業務への影響

図4●最新キーワードの利用状況