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 日経マーケット・アクセスが企業の情報システム担当者を対象に行った調査で,2007年2月の「IT予算執行率INDEX(平均の予算執行率)」を回答者の業種別に見たところ,製造業は前回2007年2月調査での2007年1月実績の-3.9%(前々回2007年1月調査での2006年12月実績は-4.7%)から今回は-2.9%で,微増ながら2カ月連続で上昇した。回答の内訳を見ると前回調査で7.7%あった「50%超の未達(予算未消化)」が,今回は2.6%に減少したのが効いている。

 これに対してサービス業のIT予算執行率INDEXは,前回の-4.3%(前々回は-3.7%)が今回は-5.2%と,こちらも微減だが2カ月連続で下降(予算の未消化が拡大)した。「10%~20%の超過」,「20%~50%の超過」,「50%超の超過」それぞれの比率が前回より数ポイントづつ減り,トータルでは前回約15%を占めていた“超過側”が,今回は約3ポイント減って12.7%になっている。

 3カ月前の2006年12月調査(2006年11月実績)では,製造業は-3.2%,サービス業は-6.1%だった。前々回調査の2006年12月実績を境に,製造業は予算執行を積極化,サービス業は消極化に転じた形だ。

 流通業は回答数が30件に満たないため参考値だが,+5.3%と,執行額が予算を大幅に超過した(前回は+0.4%,前々回は-0.7%)。回答の内訳を見ると前回調査では2.9%だった「50%超の超過」の比率が,11.1%に大きく増加したのが目立つ。過去の業種別のIT予算執行率INDEXで最大のプラス(予算超過)は,初回2006年9月調査(2006年8月実績)の流通業(+1.9%)だった。

◆注
 調査実施時期は2007年3月中旬,調査全体の有効回答は811件,うち情報システム担当者の有効回答は336件。
 本文中の「予算執行率INDEX(平均の予算執行率)」は,選択式回答の「50%超の未達」を-65%,「20%~50%の未達」を-35%,「10%~20%の未達」を-15%,「10%未満の未達~10%未満の超過(ほぼ予算通り執行)」を0%,「10%~20%の超過」を+15%,「20%~50%の超過」を+35%,「50%超の超過」を+65%に換算して加重平均した。
 本文中の「製造業」は「機械製造」,「コンピュータ,周辺機器製造」,「その他電気・電子機器製造」,「上記3種以外の製造業」を合計した。
 「サービス業」は「サービス業(マスコミ,広告,デザイン,飲食店,その他)」,「専門サービス(弁護士/会計士など)」,「金融/証券/保険業」,「運輸/エネルギー」,「通信サービス」,「情報処理/ソフトウエア/SI・コンサルティング/VAR」の合計。
 「流通業」は「商社」,「コンピュータ関連販売」,「上記2種以外の流通/小売」の合計である。なお本調査ではコンピュータ関連業種の回答者にも「自社の業務処理のためのIT投資」について回答することを求めた。

図●2007年2月の業種別平均IT予算執行率