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 米Business Software Alliance(BSA)は米国時間5月15日,世界における海賊版ソフトの使用状況について調査した結果を発表した。それによると,2006年にインストールされたソフトウエアのうち,海賊版が占める割合は35%。海賊版ソフトウエアによる損害額は前年比15%増の400億ドルだったという。

 調査は,米IDCがBSAの委託を受けて102カ国を対象に実施したもの。海賊版ソフトの使用率は62カ国でやや減少し,13カ国で増加した。

 最も使用率の減少が顕著だったのは,前年比4ポイント減の中国。中国は,2003年から2006年にかけて海賊版ソフトの使用率が92%から82%へと10ポイント減少しており,8億6400万ドルの損害を防いだことになるという。

 また,海賊版ソフトの減少に伴い,2006年における中国の合法ソフト市場は,前年比88%増の12億ドル規模に拡大した。「政府機関が合法ソフトの導入に努めたことや,ソフトウエア・ベンダーとパソコン・メーカーによる協力体制などが奏功した。また,政府や業界による取り締まりや啓蒙活動も,効果を発揮し始めている」(BSA)。

 ロシアでも2003年から2006年にかけて,海賊版ソフトの利用が87%から80%へと7ポイント減少した。

 しかし,BSAは海賊版ソフトの使用率が低い国でも,被害は深刻だと指摘する。例えば,米国は海賊版の使用率が21%と最も低いにも関わらず,損害額は73億ドルで最も大きい。次いで,中国の54億ドル,フランスの27億ドル(海賊版使用率は45%)が続く。

 その他の主な調査結果は次の通り。

・海賊版使用率は調査対象国の半数以上で60%を越え,約3分の1で75%を越えた

・パソコン出荷台数は,アジア太平洋地域,中南米,東欧,中東,アフリカの新興市場が全体の3分の1を占めるが,ソフトウエア支出は全体の10%に過ぎない

・EU(欧州連合)は海賊版使用率が低いものの,損害額は大きい。EUの海賊版使用率は36%で,損害額は110億ドル

・今後4年間で世界のソフトウエア支出は3500億ドルに達し,海賊版による損害は1800億ドルを超える見通し

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